写真はブータンルリマツリです。
この後、葉が紅葉します。
・ 2011.11.5 再々皇帝ダリア
・ 2011.11.12 秋の実り、カラタチバナ(百両金)
・ 2011.11.18 皇帝ダリアが見ごろを迎えました。
・ 2011.11.28 皇帝ダリア、受難の年
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2011.11.5 再々皇帝ダリア
台風被害の防風ネットを張りなおす際、写真を撮った11月の皇帝ダリアの状況です。
上部につぼみができました。
やっと下草と堤防のり面の草を刈りました。(汗)
堤防下のU字溝排水路もきれいにしました。
一番大きく育ったのは現在、高さ3.3mでした。
つぼみの様子ですが、曇り空のため影絵のようになってしまいました。
位置が高すぎて・・望遠で撮ればいいのですね。
下の方にある花芽です。
ここから丸いつぼみが伸び出します。
メキシコ原産の皇帝ダリアは成長も早くて巨大化し、日本的な草木ではありませんが、花は日本人に好まれるタイプのようです。
11月から12月にかけて咲く花も、そのうちに飽きられるかも知れませんが、日本の風景になじんできた感じがします。
ビニールハウス内のカラタチバナ
古典園芸の一つで昔から「百両金」と呼ばれています。万両と比較すると優しく女性的な雰囲気です。
新芽の幹がピンク色に出る赤木の品種「上巻鳳凰」(あげまきほうおう)です。
葉色は萌黄色です。
カラタチバナ
実の色は10月まで白色で、現在はピンク色ですが、寒さがくれば赤色になります。
実の持ちは良く、私は5月に取りますが、取らなければ6月以降も付いています。
2011.11.12 秋の実り、カラタチバナ(百両金)
実りの秋の中で、ずいぶんと姿が小さいながらもカラタチバナが実を結んでいます。
原種の百種(ひゃくしゅ)に覆輪が入ったものです。
原種の百種白実です。
牧野博士の牧野新日本植物図鑑によりますと、関東南部以南に自生するとありますが、静岡県浜松市周辺の野山を散策しても、ついぞ一度もカラタチバナの自生を見たことがありません。
万両などは人家近くの里山に見られるのですが、当地では現代に至るまでに採取されつくしたのか、はたまた私の検索に根性が足りないのでしょうか。
当地では多くの家の庭にマンリョウが植えられているのですが、カラタチバナが植えられているのは見たことがありません。
温室の地面に植えた原種万両で、去年付いた実がそのまま付いており、今年の実は11月6日の写真ではまだ緑色です。
同様に砂子斑入りの白実万両で、今年の実ですが緑色から白色に変わっています。
こちらは爪覆輪の白実万両で、去年の実が付いており、今年の実はまだ色づいていません。
江戸時代から現代に受け継がれるまでの間に縁起を担いで「千両万両有り通し」などと言われたようですが、そのころからカラタチバナの園芸品種は「百両金」と呼ばれていたようです。
また、「十両」はヤブコウジの園芸品種、「一両」はアリドオシを指していたようです。
まさに「千両万両有り通し」などと言ったら縁起がいいですね。
砂子覆輪斑入りのアリドオシです。
赤く色づく小さな実がなるのですが、実付きは少なく、年数を経て木がかなり大きくならないと付きません。
本種以外にも園芸品種があると思われるのですが、あまり出回ることはないようです。
葉の付け根に鋭いとげが付き、植え替え時にはちくちくと痛いです。
原種のアリドオシは細長く尖った葉ですが、本種は丸く小さな葉です。
平和を謳歌した江戸時代は園芸好きの将軍を始め、大名から庶民まで園芸を楽しんだようです。
当時の園芸品種がいろいろな種類の植物に残っており、古典園芸植物と言われて現代に引き継がれています。
百両金もその一つで、その呼び名も天下泰平の趣味人が遊び心で名付けた代名詞なのかも知れません。
上巻鳳凰(あげまきほうおう)の実生です。
本種は幹の色がピンク色に出る赤木で、葉は萌黄色に覆輪が入ります。
実色は白からピンク(写真の状態)になり、寒さが来るころには赤色になります。
花咲Jの管理が適切でなかった可能性がありますが・・、何となく弱々しい感じがします。
いつも流れに流されやすい花咲Jも、そんな縁起を担いで古典園芸植物を若いころから楽しんでいますが・・・??お金が有り通しにならないと思ったら、センリョウは栽培していませんでした。
センリョウは変異の幅が少ないため古典園芸植物とは言われていないようです。
何か足らないと思ったら・・・家の裏にセンリョウを一株植えようかなー、運がつくかも知れないし・・・。
そんなことはないとしても、ささやかな自己満足になるかも。
常緑低木に分類されるカラタチバナはマンリョウと同様に木質の幹を持ちますが、せいぜい高さ1m以下で、特にカラタチバナでは50cm以上に育つものはまれのように思います。
マンリョウは当地でも適地に植えられると高さ1.5m以上になるものがあり、アリドオシ(斑入り)も当園のビニールハウスに地植えしたものは高さ1.6mに育っています。
十両(ヤブコウジ)は大きくなっても20cm以下程度が通常です。
当地ではカラタチバナの最大のものでも、私の見たものでは50〜60cmが最大でした。
当然、大木のような寿命はなく、短命で終わるものが多いのですが、実生3〜4年で結実して発芽率も良く、種の存続が保たれているようです。
カラタチバナを入手したら実なりを楽しんだ後、播種なり接ぎ木などをして次の世代の後継者を確保しておくのが良いと思います。
古典園芸植物のなかでもカラタチバナ「百両金」の変異種は多く、幹色(緑・紫・赤等)葉形(多羅葉・小判・縮緬・巻上げ等)葉の斑(覆輪・散斑・松平斑等)葉色(緑・萌黄)実色(紅・白・紫・黄等)などと変化に富んでいます。
それらの変化が複雑に絡み合い、それゆえに今までに多くの人々を魅了してきたと思います。
また、それが弱く小さな植物だったことも余計人々を熱くさせたのかも知れません。
そんなカラタチバナでありますが、当園ではほかの植物の管理と相まって管理が行き届かず、大木に育ったカラタチバナはありません。
それでも比較的若木から実を付けてくれるカラタチバナは秋から春まで、実付きを楽しませてくれる植物のひとつです。
また実を取った後に播種して、実生苗の美しさも楽しんでみたいものです。
上巻鳳凰の実生当才苗です。
9cmポット植えで、樹高4cmです。
同様の苗で、幹はピンク色をしています。
2011.11.18 皇帝ダリアが見ごろを迎えました。
9月に来襲した台風15号の最大風速36.8m/秒による被害を乗り越えて再生した皇帝ダリアの花が見ごろとなりました。
11月7日ごろから開花し、現在は5〜6分咲きでしょうか。
つぼみをたくさん付けています。
9株のうち4株が倒れたというのに、その後、すべての株が復活したのには驚いています。
10月24日の「その後の皇帝ダリア」で、裂けた幹に癒着が見られると書いたのですが、先日、その部分を結わえていた紐が幹に食い込んでいたのでゆるめると、また裂けてしまいました。
やはり樹木のようには癒着しませんでした。
昨日、写真を撮っていると、堤防上の歩道を散歩していた一人の高齢の女性が声を掛けてくれました。
その方は散歩しながら家々にある花を見るのが楽しみだということでした。
こうやって見て楽しんでくれる人がいる・・・というより歩道沿いの目に入る所に勝手に植えた訳ですが・・。
見て楽しんでもらえれば植えた甲斐があります。
株の近くへ来ると、見上げなければ花が見えません。
天高くダリア咲く秋です。
2011.11.28 皇帝ダリア、受難の年
9月に直撃を受けた台風からかろうじてよみがえり、花を開いて見ごろを迎えたのもつかの間、翌々日の19日には強風と強雨に見舞われてしまいました。
季節外れの大荒れになった天候で、家の周りに置いてある植木鉢が5,6個倒れるほどでした。
荒れ模様になる予報は出ていたのですが、小さな台風並みになるとは、花咲Jも皇帝ダリアも不意を突かれました。
手前の株はつぼみのある茎の上部が折れてしまいました。
根元から新たに生えた茎は支柱がしてなかったので全て倒れました。
ぼろぼろになった葉が痛々しい状況ですが、残ったつぼみを咲かせています。
去年は12月28日にも残り花が咲いていましたが、今年はどうなるのでしょう。