10月分
建物の陰にあったため台風の被害を免れたインパチェンスです。
春に植え付けして日当たりの良い所へ置いたら葉がメロメロになり、日陰に移してから元気を取り戻してくれました。
・ 2012.10.14 台風のダブルパンチ
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2012.10.14 台風のダブルパンチ
近所で定年後も野菜畑を作っておられるYさんが、善意により川の堤防を草刈り機で度々除草してくれます。
私も以前は時々、川堤上の散歩道を狭めるほどに繁茂している雑草を草刈り機で除去していましたが、相変わらず忙しいのと草刈り機エンジンの不調で今年はその方がほとんどやってくれました。
先月、Yさんと話をしてお礼を言うと、今年は雑草の中にある蜂の巣を低い所に作っているから台風の当たり年になるかも知れないと言っていました。
果たしてそのとおりに、6月の台風4号の当市浜松市から一つ置いて隣の愛知県豊橋市への再上陸(再上陸時中心気圧965HP)、そしてまた9月30日に台風17号の愛知県東部(豊橋市付近)への上陸(上陸時中心気圧970HP)と連打されました。
両方ともに被害は、去年当市に上陸した台風15号(上陸時中心気圧950HP)ほどにはならなかったのですが、強風に乗って飛んできた波しぶきによる塩害で露地の植物は大きな被害を被りました。
当宅は遠州灘から直線距離で約8kmあるのですが、約18km離れた友人宅の畑も大きな塩害だったそうです。
金額ベースではほとんど農作物の被害額だったのですが、街路樹・果樹・庭木等の葉枯れも顕著でした。
街路樹の葉枯れは、6月の台風の時にほとんどが葉枯れし、枝ごと伐採された後に芽吹いた葉が9月に再度、塩害に遭いました。
庭木もモミジ・エゴノキのように6月に葉枯れして芽吹かず、そのままのものもあれば、柿は少しの新葉が出たのですが、9月にまたやられてしまいました。
柿の実は20個ほどが落ちずに残ったのですが、9月になるまでに葉から養分が供給されないためか全て落果しました。
まだ沖縄の南には大型で強い台風21号が北上をしていますが、今年は二つで充分という感じです。
自然が相手の農業とはかくも厳しいものです。
自然界の植物は厳しい気象にも淘汰され、生き残ってきたのでしょう。
川堤下の皇帝ダリアです。
6月の台風では折れなかった株ですが、2回目の塩害でわずかな中心部を残してひん死の状態です。
去年は台風の被害を受けたものの咲いてくれましたが、今年の方が深刻な状況です。
Yさんの野菜畑に、今年スイフヨウのような花が咲いていたので聞いてみると、綿の花とのことで実った綿実を分けてくれました。
初めて見る実物の綿実は、面白い形をしていました。
綿栽培の最古の証拠は8,000年前のメキシコにあり、7,000年前のインダス文明では産業として発展したとあります。(参照、ウィキペディア)
この種子からこぼれ出るふくよかな綿を見ると、まさに布団綿そのものであり、これまでどれほど人間の役に立ったものか、計り知れないものがあります。
現代人の暮らしの科学的な分野、乗り物であるとか、建物内の多くの設備は近代の科学的な文明の利器によって成り立っていますが、人間の生命を直接的に支えるものは太古の昔から多くの有用植物があったからこそと思います。
科学も文明もない時代から、周りにある植物の有用性を発見して衣食住にたくみに活用してきたものでしょう。
本当にこのほんわかとした綿花を家庭菜園で数年間栽培し、布団の1枚を手作りするのもそう難しいことではないように思えます。
布団にするにはかなりの量の綿花が必要ですが、1花でもなかなかのボリュームがあります。
ただ、綿の繊維は中にある種子から伸びており、綿の繊維も細い割に強度があります。
手作業による種の除去はかなり大変そうです。
そんなわけで今回は、布団作りはあきらめます。
いただいたワタの種です。
布団1枚に何個必要なのだろう。
右の種の一部をほぐして、ワタの中にある数個の種子を取り出したものが写真中央の雨滴形の種子です。
表面から伸び出た繊維をハサミで取除いた状態です。
かなり固い種皮ですが、ハサミで切り分けた状態です。
これほど多くの綿毛が種子にとってどんな必要性があるのでしょうか。
ワタにとってメリットがないのであれば、喜んだのは人間だけということです。
近頃は気候も過ごしやすくなり、秋の園芸作業のシーズンに入りました。
東洋蘭、万年青、クンシラン、クリスマスローズなど、この時季に植え替えしたいものはたくさんあるのですが、マイペースでこつこつやることしかできません。