去年の秋に植え付けたオリエンタルハイブリッドのコンカドールが咲きました。
売り場の宣伝文には黄色カサブランカとしてありましたが、正式にはよく分かりません。
6月19日の台風4号で葉が傷だらけになりながらも、3週間後に満開になりました。
・ 2012.7.24 7月はフウランの真っ盛り
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2012.7.24 7月はフウランの真っ盛り
フウランの開花の波が一気に押し寄せましたが、それも一段落したかなという感がします。
趣味ということで作っていれば、すべて花を咲かせて楽しむのも良いのですが、増殖等を考慮すると花を咲かすにもいろいろと考えてしまいます。
花を咲かすエネルギーを株の肥大や増殖の方に導くためと、他にもいろいろな理由がありますが、私を含めて富貴蘭趣味家の多くの方が花芽を摘むのではないでしょうか。
貴重な品種を早く丈夫に育てるために必要となる作業かも知れません。
一番効率の良いのは、花芽が葉腋から伸びだした直後にかきとると、株の負担が最小で痕跡も小さくて済みます。
花を咲かせて眺め、香りを楽しんでから摘むのも良いと思います。
花のあとの実がなった姿を楽しむというのもありますが、体力のある株であれば大した影響はないものの、貴重な株であれば避けた方がよいと思います。
細長い実を振りかざしたような実のなった形もフウランの面白い姿です。
たまには力のある株に実をつけて、晩秋に種子がこぼれるまで観察するのもよいと思います。
フウランの種子は一さやに数万粒も入っていますが、ほかの植物の種子のように胚乳がなく、ラン菌(菌根菌)の助けがないと発芽できません。
風で飛ばされた種子が、たまたまラン菌の付着した樹枝に着地し、運よく出会ったものだけが発芽に至るという確率の悪さから数万粒の種子を用意するのでしょうか。
フウランが夕方から夜にかけて芳香を出す虫媒花であるため、授粉を担う昆虫もおよその見当がつきますが、当園温室内ではその役目をアリが担当しているようです。
フウランよりもミニカトレアなどはつぼみのうちから花となる部分に蜜を出してアリなどの昆虫を誘っています。
普通の殺虫農薬では効かないアリはカイガラムシを広範囲に拡大させ、アブラムシとも共生し、温室農家にはなかなかの害虫ですが良い手だてがありません。
アリが巣に運ぶというエサに似た駆除剤もいろいろ試して効果なしです。
アリの巣を見つけられれば退治も可能なのですが、巣に帰るアリに背負わせるくらいの小さめの発信機はないものでしょうか。
富貴蘭「金銀羅紗」実生の花です。
草体に比較して大きな花ですが、葉や茎の全面が羅紗地なら、花も全面が羅紗地となります。
花は白いので表面の粗地が分かりにくいのですが、手で触るとザラザラとした感触があります。
獅子甲竜は小さな草体に似合わぬ太い根をたくさん出し、旺盛な成長力を見せますが、その割に花付きはよくありません。
何鉢かをすでに20年以上栽培していますが、今年珍しく咲いているのを認めたので写真に撮りました。
勇ましく荒れ狂う葉に対して花は、紀州甲竜に似た繊細な奇花といわれるような花です。
前回記載の柿の木に人工自生しているフウランも満開となっています。
例年ならば柿の若葉が密に茂り、全く日光がささない場所ですが、今年は台風4号の塩害でほとんどの葉が落葉しました。
そのため道路からもよく見え、通る人に気づいてもらえたでしょうか。
柿の木フウランより3mばかり南側にある道端盆栽のローズマリーです。
冬に散髪したのですが、この場所でどうしてこんなに成長力旺盛なのか疑問に思うほどボサボサになっています。
乾燥を好む植物に適しているのか、あまり水もやらないのに・・。
南アフリカ原産でスイレンのような花を咲かせるスイレンボクです。
幹は木質でどの程度まで大きくなるのか分かりませんが、鉢植えでも枝が伸びすぎるため剪定は欠かせません。
ヤフーオークションで落札していただいたヘゴ着けフウランの嫁入り前の写真です。
わずか小さなヘゴに着けられ10年以上経って、このような姿となっています。
当初は数本立ちだったはずですが、子芽も含めて30本以上となっています。
本数の割に花芽が少ないのは若干肥料不足と反省しています。
こちらは数少ない(二つ有ります)コルク着けのフウランとミニミニランです。
ミニミニランのほうは花が終わって、風蘭が咲きだしました。
玄関先に咲いた宿根バーベナです。どうも当宅や当園には恵まれない環境に暮らしている植物が多いです。
こういう所へ種をまくことはないのですが、草とともに生えてきました。
こちらはプランターへの水やりの都度、かん水しています。
今までもマツバボタンやキンギョソウなど、立ち代わり生えてきましたが、レンガブロックの隙間は狭すぎるのか2年くらいで枯れてしまいます。
クレマチスの実が充実してきました。
この後、知らない間に風に乗って飛んでいくのでしょうか。
柿の木フウランもどこかの樹に子孫を残したいのか、草体に比べて多すぎるような種子の数です。
当宅ガラスフレーム内のフウランも種子をたくさんつけています。
満開となったヘゴ着けフウランのピンク系色花です。
当園交配の桃色花ですが、濃色ではありません。
フウランでも咲き出しの遅れたものや、アマミ系フウランはこれから咲き出しますが、今年は6月1日に他のフウランに先がけて当園交配の「淀の海」の開花に始まり、8月に入るまで楽しませてくれます。