2013年10月分
バーク・ヤシガラ植えのミニカトレアです。
耐寒性もかなりあり、無加温の温室内で元気に育っています。
東洋蘭系の花とは正反対の派手さですが、たまにはそれもまたいいものです。
・ 2013.10.12 狂い咲き
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2013.10.12 狂い咲き
北海道大雪山は例年通り9月に降雪のあった姿がテレビニュースで放映されました。
一方、当浜松市では10月に入っても最高気温30℃を超す日が何日もあり、10月9日には新潟県糸魚川市で35℃を超えたと伝えられました。
地球の二酸化炭素を減らすためには、地球的規模の緑化も大きな因子だと思うのですが、森林火災・戦争・焼畑農業・砂漠化等で緑は減る一方のようです。
地球に緑の森林が増えれば、それに伴ってランが増えるのになあと考えるのは、あまりに小さなことですが・・・。
せめて個人レベルで1鉢の草花を大切に増やしたいものです。
フウランも異常に暑くて長い夏に変調を来したのか、10月に花を咲かせるものが多くあります。
6月に咲いて10月にまた咲くとは、成長の遅いフウランでも花芽の形成は意外に早いのかも知れません。
交配育種の面からは、例えば花粉を冷凍保存せずに春咲き種と秋咲き種の交配が容易にできるということもあります。
そういうことは別にしても、花が1年に2度楽しめるのは得をした気分です。
あまり小さな株に狂い咲きが起きることは少ないのですが、株にとってはある程度負担になることですので、増殖等が目的の株はつぼみを摘み取ったほうが良いのかも知れません。
当園にあるヘゴ着けランのうち10年以上経過したものは在庫も少ないのですが、ヘゴ着けフウランの最大級の1鉢にも秋の花が咲いています。
数少ない10年以上経過したヘゴ着けフウランです。
ヘゴ着けは植え替えの手間もいらず花咲Jにはうってつけです。
上の写真の反対側から撮影しました。
これから咲くつぼみもいくつか付いています。
狂い咲きでは、株が覆われるほど多数の花が付くということはありませんが、この株は花茎が多い方です。
当園では主に2年前からヘゴ着けラン作りの作業を始めましたが、人に見せられるものができるまでに年月がかかることと、作ってみても活着するころになると数割のものが形等が整わず、修整が必要になります。
修整を行うと、完成するまでにそこからまた年月を要することになり、かなり根気のいる作業となります。
修整をしなくても多くのものは4,5年以上経つとある程度見られるようになるのですが、今月から高齢者の仲間入りをした花咲Jにそれを待っているほどの余裕はありません。
しかしながら成長の遅いフウランであれば時間がかかるのは仕方がないことで、それがフウランの良い点でもあります。
花咲Jがフウランという植物を最初に購入したのは30年以上も昔のことで、原種(青)のフウラン1株でした。
当初は少なくても3,4年ごとに植え替えをしていたと思います。
その後、ビニールハウスの完成(平成元年)とともにハウス内の棚に置き、平成の初めごろには1,2回の植え替えをしたかも知れません。
ビニールハウスができた当時は置き場所が増えたために次々とあまり高価でない園芸品種を購入していた時代なので、青のフウランは棚の上に置きざらしで忘れられた存在だったと思います。
現在は、相変わらず初めに置いた棚の上で直径約35cmの大株になっています。
赤い円の中が置き忘れられたフウランです。(上方から撮影した写真です。)
フウランにとってはかえってその方が良いのかも知れません。
左上のエアープランツも同じ運命となっています。
根はトレーのみならず棚のパイプともがんじがらめになっており、動かすこともできません。
フウランの根は周囲に水苔植えの鉢(既に水苔は腐食しています。)があっても、その中へ入ることはなく、ほとんどが水苔表面か鉢と鉢の間の空間を伸びています。
フウランもこうなると株は鉢の中にはあらず、根は水苔の影響も受けませんから、少々の管理の手抜きぐらいではびくともしない状態になっていると思います。
最初は1株だったのですが、こういう状態では株元の茎がつながっているとは考えられず、植え替えしようとすれば数株に分離してしまうと思います。
そのうち何とかしなければ、植え替えをいつやろうかと思うことはあるのですが、中々実行に移せません。