2013年3月分
今年もまた忘れずにクンシランが咲いてくれました。
いかにも明るく陽気な花は見ていると元気が出てきます。
・ 2013.3.25 急ぎ足の春
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2013.3.25 急ぎ足の春
3月24日の新聞朝刊によると、静岡地方気象台が23日にソメイヨシノの満開を観測したとあり、平年より11日早く観測史上2番目に早い満開だとのことです。
地球温暖化と言われる中で、今年の冬は例年になく厳しい寒さが続いていましたが、3月に入った途端にいきなり気温が急上昇し、彼岸に入る頃には全国的に高温となって3月としては例のない夏日を観測するような記録的暑さとなりました。
温室の内部を断熱化するためにビニールで二重張りをしてあるのですが、今年は早々に取り外すことになりました。
気温の上昇とともに植物も一斉に活動を始めて、園芸作業も待ったなしの状態になります。
雑草などはその先陣を切って、温室の中と言わず外と言わず、あっという間に繁茂してしまいます。
温室周りは除草剤をまいたのですが、温室内の通路にまでまくことになりました。
クンシランは無暖房でも例年のごとく花芽の伸長が早く、今年も3月中旬ごろから咲き出しました。
この花が咲き出すと、今年もランの植え替え作業が遅れる中で、もう春が来てしまったな〜と少し焦ります。
クリスマスローズも交配した実生苗がちらほらと咲き出し、初花が咲くと期待に胸を膨らませて花を覗きこみ、一喜一憂しています。
クリスマスローズの花弁に見える部分はがく片であるため、いつまでも長持ちするのですが、開花当初と比べるとどうしても色がくすんできてしまいます。
それでも、鵜が大きな魚を飲み込んだ喉のような膨らみを見せる種さやは、中に入っている小さな種とともに面白いものです。
種の完熟はとても速いため、不織布でできたティーバッグ等をかぶせておかないと、さやが割れて種が落ちてしまいます。
こぼれ種からも容易に発芽しますが、交配した花のものは鉢に植え替えたほうが成長が早いと思います。
交配する授粉時期は、その花のおしべの花粉塊から花粉が自然に飛散する直前の時点が適期と思います。
おしべを早い時期に除去すれば確実ですが、花粉がおしべから飛散を始めた花でも、自家受粉してしまったとは限りませんから、運が良ければ交配授粉が成功します。
クンシランの交配も同様ですが、クリスマスローズのほうが花色や形に変化が多く、時には園芸的に面白い品種が生まれるかも知れません。
花咲Jのお気に入りの外国産草花ですが、名札は例によって紛失しました。
定植後10年以上経ちますが、株があまり大きくならないところもいいと思います。
5年前の建物外壁塗装時に踏みつけられて主な幹が割けたり折れたりしてぼろぼろになりましたが、やっと以前の状態に近くなるほどに復活しました。
亡くなって35年になる祖母が植えたフリージアが毎年欠かさずに咲きます。
生前は祖母が植えた庭木などを見向きもしなかったのですが、庭木も家の改築時にほとんどが無くなってしまい、柿の木とフリージアくらいが残っているだけとなりました。
マダガスカル等が原産と言われるキョウチクトウ科のツルニチニチソウの紫色がさわやかです。
敷地から逃げ出したのか、川堤の裾に大きな群落を作っていたので、何年か前に枝を頂戴して挿し木したものです。
地面に植えておいたら1年に何メートルも伸びるので鉢上げしました。
それでも油断していると伸びた枝が地面に根を下ろして繁茂します。
いつも感心させられるヘゴ着けミニカトレアです。
毎年冬に限って咲くわけではないのですが、今年は1月13日と2月9日に開花しました。
1月13日は横にある最高最低温度計がマイナス1℃を記録し、その後4,5回マイナス1℃がありました。
始めの花の開花期間は、すでに71日間になります。
暖かな日にはかすかな香りを漂わせます。
レプトテス属の着生ランです。
多肉質で棒状の葉に薄い紫色の1花を付けます。
上のミニカトレアと同じ場所にあり、環境に順応させられたのか耐寒性もあります。
デンドロビウム属のスペシオサムで大明石斛・牛角蘭とも呼ばれます。
バルブは太く大きくてまさに牛の角のようでもあります。
多数の花を付け、菜の花に似た強い香りがあります。
花付きはあまりよいとは言えず、バルブが小さいと花を付けません。
柿の木に着生させたフウランに実った種が3月に入ってやっと割れだしました。
中から綿毛とともに微細な種子が寒風に乗って飛散しているのでしょう。
樹林のないこの地域では種がどこに落ちるか分かりませんが、何万粒という種も芽生える可能性はほとんどないと思います。
こぼれ落ちそうなフウランの種子です。
この柿の木の樹皮にも相当数の種がふりまかれたはずですが、自然実生は滅多に見ることはできません。
フウランに限らずランの花粉塊は大きくて花粉も風に乗って飛ぶことはありませんが、その代わりに微細な種子のほうが風に乗って飛散し、花粉症の手助けをするかも知れません。
地植えのシデコブシの花が開き出しました。
花の内側は白色に近いのですが、外側は紫ピンク色で八重の細い花弁が美しい花です。
葉が香辛料にもなるローズマリーの花です。
肉を焼いたりするときに若い葉芽を肉に付けて焼くと香りが付いて美味しくなります。
小さな花をよく見ると、ランに似た複雑な形をしています。
最近はこぼれ種から発芽した苗で間に合っているアリッサムです。
相当量の種ができると思うのですが、プランター内のこぼれ種からは数本の発芽があればいいほうです。
1本の苗でも大鉢を覆い尽くすほどの大株に育ち、暖かく風の弱い日は強い香りが魅力です。
小さな花の中へアリが頭を突っ込んでいますが、多分蜜を吸っているのでしょうか。
花咲Jが交配したクリスマスローズの子房が、毎度面白く風船のように膨らんできました。
指でつまむとパンと音がして破裂しそうです。
子房が膨らむと1ヶ月もしないうちにさやが割れて種が落ちてしまいます。
ティーバッグを被せておけば通気性もあり、種の採集が容易にできます。
実生のクンシランの中に混じって曙斑のものが出ます。
出芽は美しいのですが、秋には暗んで緑葉になってしまいます。
たまに写真右側の手前、天葉から2枚目のようにわずかに白斑が残る場合があります。
去年はスキーで膝を骨折しましたが、リハビリの甲斐あって、長年参加している八方尾根スキー場の大会にも復帰することができて幸いでした。
1年後の先日は再手術を受けて、骨にビスで固定した金具も外すことができホッとしているところです。
やはり、いい加減に歳を考えるべきなのでしょう。
来年もできることなら行きたいのですが・・・。懲りずに
2013年4月13日、追加写真
花咲Jが20年以上前に交配した「スノーダンサー」の花です。
親はリンコスティリス×フウランで、それに再度フウランを交配したものです。
フウランに優る強い香りの花です。
今まで販売したことはなく、今回初めての公表となります。