2014年8月分
花だより4月分に掲載した当宅の道端沿いに自生しているローズマリーの道端盆栽です。
あまりに繁茂していたので4月末に散髪してすっきりしていました。
散髪から約3ヶ月過ぎた後の姿です。
すっかり元の繁茂した状態に戻り、隣の小苗だったものは兄貴分に迫るほどの成長ぶりです。
たった3ミリあるかないかのコンクリートの隙間がよほど気に入ったのか・・。
さらに、兄貴分の写真上方には1cmほどの弟分が芽を出しました。
この3兄弟の末弟が生えた場所の隙間はさらに厳しく、幅1ミリもないくらいです。
水やりはほとんどせず、これから炎天下が続くようになると、気が付けばたまに散水します。
それじゃ可哀相かな・・。
・ 2014.8.12 真夏の園芸
戻る
トップへ
販売品コーナーへ
購入のご案内へ
送料のご案内へ
お問い合わせへ
レポートコーナーへ
2014.8.12 真夏の園芸
人間が連日の猛暑に夏バテしていると、植物もかろうじて耐えているかのように見えます。
そうは言っても園芸植物は低温に耐えられずに冬に枯れるものは多くありますが、高温には意外に強いのかも知れません。
温室内は遮光してあるとは言え、目の高さで外気温より2〜3℃は高く、それより高い位置に置いてあるランは更に2〜3℃以上高い雰囲気の中にいると思います。
いくら高温に耐えると言っても40℃を軽く超える高温では、採光過多による葉焼けとは別に、高温による葉焼け障害が心配になるところです。
このため温室には換気扇が必要になりますが、今夏は今までランは入れてなかった小さな温室フレームにも扇風機とサーモスタットを設置しました。
いらなくなった30年以上前の家庭用扇風機のため、風量は弱く、ランの上ではかすかに空気の動きが感じられる程度しかありません。
外気は全開にした側面(壁面)から入るのですが、強い風が吹かないと内部では空気が動きませんので、止まりそうな扇風機でも気休めにはなります。
かなりの高温でも空気が動いていれば生育障害を起こしにくくなり、フウランの大敵である蒸れの予防にもなります。
やはり夏には強いのか、ほとんどの植物は夏に盛んに成長します。
カラタチバナは梅雨期の知らぬ間に目立たない小さな花を開き、花が終わればそこに小さな緑色の実を付けています。
花咲Jは扇風機2個を付けたり、余分な作業で忙しく、カラタチバナの実を取ることも怠っているため、木の上の実は待ちきれずに張り裂けるものもあります。
その前に自分で落下させれば土の上で芽を出せるのに、そこのところはどう考えているのでしょう。
あくまで鳥がついばみに来るのを待ち、どこか新天地へ落とされるのを期待しているのでしょうか。
去年の実ですから、もう1年間以上は親木になったままです。
今年の実は1年先に生まれた兄弟と一緒に親木に付いています。
カラタチバナ上巻鳳凰の実です。
幹は赤木で萌黄色の葉には覆輪が入ります。
写真上方の白実が7月に実り、手前の赤実は去年の実が張り裂けて芽か根の先端を出しています。
楽しいのはこの白実が晩秋にピンク色になり、数週間で赤色に変化します。
Jが出荷する委託販売の売店売り場は半屋外で周囲が田の中にあり、並べられた植物も草花が多いためか、結構多くの羽虫をたくさん見かけます。
そこへフウランの花付き鉢を並べておくと、花が終わる前に多くの実が結実しています。
植物にとって、ある特定の虫とは共生する関係にあるのでしょうが、栽培する人間にとって都合の悪い虫は害虫となります。
虫にとって植物は生きるための主食でありますが、それゆえに栽培者には敵とみなさざるを得ません。
このため害虫がいてもいなくても、乗り気のしない定期的な消毒が欠かせません。
先日、NHK趣味の園芸で食用薔薇の生産者自らが無農薬栽培のため、周囲の場所からテントウムシを採取し、温室内へ放っているというのが放送されました。
温室の中にはどこからでも入ってこれるのですが、トノサマガエル・アマガエル・カマキリ・カナヘビ等が顔を見せます。
彼らの食欲と頑張りに期待したいものです。
少々困るのがこれらの天敵であるヘビもごくまれに現れることです。
今回も少しグロテスクな写真となりました。
たまたま温室の外壁で見かけたものですから、つい興味半分に撮影しました。
外壁のビニールを巻き上げる器械に巣を張って、獲物を待っているクモをカマキリが捕食しているところです。
残酷と言えば残酷ですが、食物連鎖の現実です。
すでにクモは捕食されて最後に残った足の1本をカマキリが食べているところです。
どうもいつもこんな写真が多くて悪趣味かなー。
園芸農業もきれいごとではなく、クモの巣に引っ掛かったり、蜂や蛾が飛んでいたり、アブラムシが発生したり、蚊にも刺されます。
カメラのレンズを近づけたらカマキリに睨まれました。
左手に持っているのはクモの胴体です。
今年ずっと気になっていたことは、ビニールハウスの用心棒ガンマー之助の顔が見れていないことでした。
梅雨の半ばまでビニールハウスの水やりは昼間だったので、夜行性といわれるヒキガエルとの顔合わせはありませんでした。
7月8日は気温が30℃を超える暑さだったので、それからは夕方から日没にかけての水やりにしました。
水やりのたびに、動きのスローモーなガンマー之助をまた蹴飛ばしてはいけないと思い、注意して移動し、水やり後には懐中電灯を持ってハウス内を一通り探すのですが、姿を現してくれません。
夕方の水やりに変えてから8月4日で6回目の水やりですが、ガンマー之助は出てきません。
野生の動物たちはあまり亡骸を見せませんが、おそらくガンマー之助はどこかへ引っ越したのかも知れないと思うようにしていました。
ある時、知らぬ間にいなくなっているというのが潔いのかとも思ってみました。
ところが8月10日に水やり中、蛍光灯の明かりで通路をのっそのっそと歩くガンマー之助を見て、目を疑いました。
近づいてゴツゴツ頭をなでてやると、首をすくめるようにしてその都度瞼を閉じ、おとなしくしています。
水やり終了後にまた頭をなでると、低温でコクコクという音をたててじっとしています。
いつもならここでエサの昆虫をやるところですが、ガンマー之助との再会はほとんどあきらめていたのでエサの用意がありませんでした。
どうもガンマー之助と花咲Jは人間とヒキガエル以上の間柄になってしまったと思うひと時でした。
次回の水やりの際にはエサやりが楽しみです。
2012年9月9日の花だよりにも記載しましたが、夏の園芸作業は水やりをするだけでも蚊の攻撃にさらされます。
自らの身がたたかれるという怖さを知らない蚊の攻撃には、せいぜい蚊取り線香ぐらいしか防衛手段がありません。
Jの場合は水やりも長時間に及ぶため、長袖シャツに軍手をはめ、虫よけネット付きの帽子を被りますが、何もせずにただ温室内へ入っただけでも蚊の待ち伏せ攻撃に遭います。
温室内には蚊に刺された時のために以前から石鹸を用意してあります。
刺されたら早めに、指先に水をつけて石鹸の上でこすって指先に石鹸液を付け、刺された場所に刷り込むように塗ります。
時間をおいて少しかゆみが出たら、もう一度同じことを繰り返します。
2,3回塗ればかゆみも治まり、腫れることもありません。
刺されてすぐに塗ればほとんど1回塗るだけで効果があります。
時間が経つと、蚊の刺した微小な穴がふさがり、効果は薄くなります。
蚊が皮膚に開けたおそらく100分の1ミリ単位の細い穴にすり込む感じで、濃いめの石鹸液を塗り込むと効果が高いです。
これは石鹸のアルカリ成分が蚊の毒液(唾液とも言われています。)を中和する効果と思います。
このため薬用石鹸や植物性石鹸ではなく、Jは昔からある「牛乳石鹸」が効果が高いと思い使っています。
今年も変わらぬ効果がありましたので、費用はあまりかからないのでお試しください。