2015年5月分
ヘゴ着け(吊り下げタイプ)のフウラン×アスコセントラム交配種です。
花付きが特に良く、小木でも毎年花を付けます。
4〜5月に咲くため花持ちも良いほうです。
樹勢強健で根出しも旺盛なため1年程度でヘゴに活着します。
・ 2015.5.12 雑草キング
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2015.5.12 雑草キング
風薫る5月といいますが、近年は時に熱風が吹くような日もあります。
今年3月まではスキー場の積雪も例年になく多かったのですが、3月から4月にかけて気温が急上昇し、積雪もあっという間に溶けてなくなり、例年5月連休明けまで営業するというスキー場の営業終了も早まりました。
行っても行かなくてもスキー場の映像を日々チェックしていた花咲Jにしても残念でした。
温暖化のスピードを少しでも緩めるようにゴミの減量、省エネを意識して生活していきたいものです。
年々暑さが増すように感じられて、健康生活への不安はありますが、熱中症にならないように気を付けて頑張っていきたいと思います。
ランとともに虫も雑草も活発に動き始めています。
雑草並みのたくましさが草花にもあるといいのですが、成長の遅いものが多い園芸植物は肥料分も雑草に奪われ、知らずにいると日光さえも遮られるようになります。
特に小さなクローバーのような葉のカタバミは多年草で繁殖率も高い上にごぼう状の根が深く伸びており、鉢植え草花にとって雑草キングともいえる存在です。
その繁殖方法は見事と言うしかなく、種が実って風などで振動が加わると自動的にさやがはじけて種を1メートル近くまで飛ばす特技を持っているほか、ほふく茎が伸びて根を下ろします。
実生から双葉が出たくらいの小さなうちに引き抜けば容易に根ごと抜けますが、花を咲かすほどに育つと株元をつまんで引っ張っても途中で切れ、中に残った根からまた発芽します。
水苔植えフウランの場合、このカタバミに勝るのは唯一耐乾燥性です。
当園での冬季の水やりは10〜15日に1回程度で、水苔の深部まで濡らすほど掛けませんので、フウランに耐乾燥性で劣るカタバミは枯れるものもあります。
それでも大部分は冬を越して5月頃から晩秋まで次々と実を結ぶ厄介者です。
1,2年毎に植え替えれば雑草に悩まされることもないのですが、植え替えずにいると草取りの手間も結構かかります。
先日、主に職人さんを顧客対象とする工具・資材センターでカタバミ取りに使える道具を見つけて使っています。
小さなものをつかむハサミ状の道具で、つかむ部分がピンセットのようにギザが刻まれており、つかんだ状態で保持できるようになっています。
カタバミをつかんで保持した状態です。
ピンセットは大小いろいろと使っていますが、先端の強度はピンセットとは比較できないほど強度があります。
カタバミのごぼう根は深くつかまないと抜けないし途中で切れることが多いのですが、このハサミは先端を深く差し込んでつかむことができて、はさんだ状態を保持するので割りあい根を切らずに抜くことができます。
今まではかなり丈夫なピンセットを使っていたのですが、それでもピンセットの先が弱く根をつかんでも滑りやすいのが難点でした。
この道具をつかうようになりカタバミストレスも少し減るようになりました。
しかし、このハサミを使っても水苔植えフウランに陣取ったカタバミの多くは、水苔の奥深くに根っこ部分を切って残し、後から再生を図ろうとします。
しぶとい雑草は困りものですが、あえて抜かずに放置し、草がしおれてきたのを見て水やりのタイミングとする活用などもあるのかも知れません。
管理の良いお棚ではこんな悩みはないと思いますが、草の種は風に乗って飛んでくるものもあり、当園では悩みの種の一つです。
ヘゴ着け(吊り下げタイプ)のデンドロビウム・ジェンキンシーです。
繁殖旺盛なランで育てやすいのですが、花持ちは今一つです。
当園在庫も1,2個となり、そうなると愛着も感じます。