2015年6月分
温室のある敷地に舞い降りた草花です。
4月頃に非農耕地用除草剤を散布した後に、6月12日ふと気付いたら可愛い花を咲かせていました。
初めて見る花で日本産ではないと思いますが、風に乗って種が飛んできたようで名前も分かりません。
・ 2015.6.12 自給割合100%
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2015.6.12 自給割合100%
温室のある借地の隅に畳数枚ほどの畑があります。
元から畑だったわけではなく、借地の一部は田んぼでした。
そこを花咲Jが工事から出た残土で埋め立てをした際、たまたま一部を近隣から出た田んぼの土で埋め立てた場所です。
水はけはよくないのですが、あまり石ころがないため畑としています。
ラン等の温室栽培がメインなので、畑は年中牧草地にしか見えない雑草地です。
去年は野菜の種を蒔いて苗を作ったのですが、移植する暇もなく、苗床で立ち枯れたものがほとんどです。
今年もそんなことではダメだと思い、世間よりずいぶん遅い5月中旬に種を蒔きました。
野菜の種は2,3年前に買ってきたものの余りでまかなうつもりでしたが、作りたいと思ったトマトの種が使い切っていてありませんでした。
わざわざ買いに行くよりも、冷蔵庫にあるスーパーで買ってきたトマトから種を採ることにしました。
ナスやキュウリ等の野菜は種が熟す前に収穫されるので種を蒔いても芽を出しませんが、トマトをはじめ、スイカ・カボチャ等、店頭で売っている多くの野菜や果物から完熟種子が採れます。
作家いとうせいこう氏の著作「ボタニカルライフ」にあるように、以前、私も氏をまねてアボガドの種を蒔き、種から育てる観葉植物として楽しめました。
そういう楽しみ方に比較するとだいぶ生活じみていますが、一石二鳥のエコライフではないでしょうか。
野菜果物等の食用植物はほとんどが品種改良されたもので、その種から実生したものは原種的な優性遺伝の形質を備えた苗となります。
トマトも購入したものが持っていた甘さは減ることが予想されますが、トマト本来のワイルドな味だと思えばいいものです。
苗木は、小さな畑と収穫需要に対して5本もあれば十分なのですが、発芽率100%なのか、数十本の発芽がありました。
トマトの小苗とゴーヤの苗です。
5月14日に種を蒔き、5月30日の発芽状況です。
去年もここまでは順調にいったものの鉢上げや定植を怠り、枯れずに残った苗を夏も過ぎるころに植えた苗は、それでも至急・懸命に伸長し、キンコウリなどは12月に近づくころ数十個の食べきれないほどの実を一気に色づかせました。
味もまあまあだったのですが、季節外れの果実を数個食べているうちに畑の肥やしになってしまいました。
今年はいかなる顛末になるやらです。
去年の反省から、6月11日、トマト苗の一部を鉢に移植しました。
世間ではもう実がなっているころです。
右側にあるのはナスです。
フウランの花の季節となりました。
香りのよい清楚な花は、日本で生まれたまさに日本的な花だと思います。
古人もこの花を見て生きてきたことを思うと、同じものを見られる日本人として幸せなことです。
といっても栽培技術のなかった昔は、高木の上に着いていたフウランに目が届かなかったかも知れません。
当園交配種(未登録)の青玉竜(ヘゴ着け鉢入れタイプ)が満開となりました。
天咲きの花で、花付きも良いほうです。
富貴蘭「獅子甲龍」のヘゴ着けです。
獅子甲龍に花が咲くのは珍しいことです。
甲竜を現わす葉は幅が狭いのですが、それに反して根は富貴蘭の中でも太い品種です。
花は勇壮な葉と根に比較して繊細な感じのする奇花で、舌と距がか細くて変化をします。
大波青海の実生と言われる東海のヘゴ着けです。
富貴蘭交配実生の中では古い品種と言えます。
大波青海よりも葉が不規則に巻き込みます。
花は大輪の受け咲き花です。