2016年10月分
左はナゴラン×ドリティスの当園交配種です。
ドリティスはフウラン程度の小花のため、ナゴランと交配しても大輪とはなりませんが、花茎の下から順に咲き上がり、花期は比較的長いです。
秋咲きで無香ですが、色鮮やかな花色です。
右はフウラン×バンダ交配種です。
この交配の中では小花ですが、白地に紫色の斑点が入り、弁先ほど密集して色濃くなります。
・ 2016.10.18 ガンマー之助よ、さらばかな
戻る
トップへ
販売品コーナーへ
購入のご案内へ
送料のご案内へ
お問い合わせへ
レポートコーナーへ
2016.10.18 ガンマー之助よ、さらばかな
稲穂も次々と刈り取られ、モズの鳴き声が響き、自然は黙っていても季節が秋になったことを告げています。
人間にとっても炎天とかげろうの揺らめく世界から解放されて、穏やかな自然の中へ分け入りたくなります。
夏に急成長した植物も種子を充実させたり、来たり来る厳しい冬に備えて自身の体を充実させて次に備えています。
今年は当園だけかも知れませんが、6,7月に咲くフウランが、その時季に例年並みに咲いたにもかかわらず、いつになく多くの花を咲かせています。
梅雨時に咲くイメージからも不意を突かれてなぜに今時と考えてしまい、喜びは本来の開花期ほどに強くありません。
今年2回目が咲いたら来年は咲かないというのでは困りますが、ほとんどは木に余力があって咲くものが多く、来年は来年で例年並みに咲きます。
二度咲きした花については定期の花と変わりありませんが、香りについてはかなり少なくなります。
今年は日本列島が次々と台風に見舞われ、直接被害と日照不足から農作物も品不足と言えます。
いつも食べている野菜等が高騰していると、買い求めるのを我慢することも多々ありますが、野菜農家等にとってはそれ以上の打撃だと思います。
8年前にサラリーマンから転業してみて、農業に携わっている方々のご苦労がよく分かりました。
当園ビニールハウス内に長年住みついていたビニールハウスの用心棒ガンマー之助は夏季に行う夕方から夜間の水やり時に度々姿を現し、花咲Jが居ると知らずに何度も蹴飛ばしたヒキガエルですが、今年は一度も姿を見せませんでした。
夕方からの水やりは8月6日〜10月6日までの62日間に10回行っています。
真夏の日中はハウス内の目の高さで42〜3℃になっており、その時間帯での水やりは人間も危険にさらされますが、ランにとっても良いとは思われません。
秋には日中の水やりとなり、かける水量や回数も少しずつ減少しますが、ごく薄い液肥等の施肥を行います。
10月末ごろからは天井の遮光ネットを徐々に巻き上げ、12月にはフレーム及びハウス内の天井・側面をビニールで二重に覆う二重張りビニールを降ろします。
自宅西面の道路沿いに自然実生したローズマリーです。
奥側の木は10年前後経っており、手前は2,3年前に生えましたが生長が盛んで枝が道路へ張り出しています。
親木はスロープを上がった右側にあり、家の南面に置いてあるプランター内にも時々実生が生えます。
側溝上も道路のため、通行上の障害になりますので、遅ればせながら剪定することにしました。
生い茂った枝葉をかなり切り詰めました。
それでも生えている位置が側溝外縁と住宅敷地との境目であるため、まだ少しは道路側に枝が出てしまいます。
こちらは兄貴分のローズマリーです。
去年、あまりにも強剪定をしたため、南側半分が枯れてしまいました。
かなりの強剪定に耐えるのですが、限度はありました。
弟分のローズマリーは3本幹で若々しく、このくらいの剪定は平気だと思います。
自宅南面に植えてある紅花シデコブシの細幹に着生させた御城覆輪です。
シデコブシの葉が帽子のように上方で茂り、その下も適度な空間があるため、今のところ順調に生長しています。
同様に他の庭木に着けたものよりも、空中へ伸び出す根はなく、半年間で既に活着している状況です。
子芽も順調に伸びつつあり、問題は11月にシデコブシが落葉して直射日光が当たるようになった場合、どうなるかということが気になります。
御城覆輪の根の状況です。
今年出たほとんどの根はたこ糸で縛った糸の内側を潜り通り、幹に貼り付いています。
淀ノ海か青玉竜を庭木に着ける際、知らずに外れ落ちた豆葉の1本立ち極小株ですが、まだ枯れずに頑張っています。
何となくはりつけ台に縛り付けられた人のようにも見えます。
棒カシに着けた淀ノ海は、新根を出したものの、勢い余って空中へ伸びています。
品種による根の性質の違いもあるのでしょうが、新根のうち2,3割の新根が木に貼り付けばほぼ活着したと言えます。
空中へ伸び出した先端(根冠)以外の白くなった部分の根は、どんな物にも二度と貼り付きません。
淀ノ海の根をクローズアップした写真です。
写真中央にある先端(根冠)部分が赤茶色の新根は、たこ糸の下をくぐったり、たこ糸を乗り越えたりして伸長しています。
同じく淀ノ海の新根がたこ糸の上をその都度、乗り越えて棒カシに貼り付いた状況です。
少々の障害物はものともせず、行きたい方向へ行ったという感じでしょうか。
根冠の先端が、細いたこ糸の下にわずかな通り道を見つければ潜って進むし、潜れなければ舐めるように乗り越えます。
株から出た新根が樹皮等の固いものに接して貼りつくと、その先は物の形を舐めて貼り付いて行き、物が途切れていない限り、空中へ離れることはあまりありません。
表面の樹皮が生長にしたがって次々に剥がれ落ちるというヒメシャラの幹に無理やり縛り付けられた朝日殿です。
樹皮に貼り付いても無駄なことを悟ったのか、新根は空中へ伸びています。
活着は無理と思いますが、そういう状況下で半年経っても、さほど下葉を落とさず頑張っています。
この位置は建物と建物の間であまり日は差さず、風通しも適度にあるのを気に入っているのかも知れません。
モミジに着けた桃姫です。
株がばらけたものを寄せて着けてあります。
夏にこの位置のモミジの葉が虫害か病害で落葉したため、寒冷紗を掛けてあります。
同じモミジに着けた桃姫です。
こちらは1株のため、株の力に余裕があり、新根も多く出してほぼ活着した様子です。
小さな株でも適所に着ければ活着はしますが、5,6本立ち以上の大きな株を着けた方が安全で確実と言えます。
今まで何回かご紹介した柿の木に着けたセッコクですが、2,3日前に見たら跡形もなく無くなっていました。
道路からも容易に手の届く位置にあったため、よほどこのセッコクを気に入った人が剥がして持って行ったようです。
寂しくもあり、残念なことでした。