2016年2月分
フウラン×バンダ交配種のヘゴ着けです。
花付きのよい大型種で、去年春と11月に咲き、また今年1月下旬から咲き始めました。
交配されたのは30年ほど前に亡くなられた県外の趣味者の方で、当市の栽培業者の所にあったフラスコ出し苗を、30年近く前に花咲Jが一括して購入したものです。
いくつかの交配種がありましたが、当時はラン栽培を始めたばかりで多くの苗を枯らし、この品種の兄弟株は3〜4株が残りました。
・ 2016.2.15 世界らん展2016出展まで
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2016.2.15 世界らん展2016出展まで
花だより(2月13日)でお伝えしましたとおり、2月13日〜19日までの7日間開催されている世界らん展に、無謀な挑戦ながら当園からヘゴ着け富貴蘭17点を出展させてもらいました。
出展は恥をかこうとも最初で最後くらいの覚悟でしたが、行ってみると個人の趣味家の方も結構いらっしゃるようで、少し安心しました。
出展に必要な審査登録受付の敷居も危惧していたほどに高いものではなく、鉢等の汚れ・株の病気等がなければ受付してもらえるということで、また受付されたものは展示もしてもらえることが分かりました。
当園ではかさばる物ばかり17点も出品したため、主催者側も困ったことと思いますが、展示スペースの隅の一角を占めさせてもらい嬉しかったです。
もとより受付を通らなかった場合は持ち帰るつもりでしたので、本当に感謝いたしました。
日本大賞を考えていたのかというと・・、宝くじを買うのと同じ感覚というものでしょうか。
当選の数字上の確率は宝くじに比較すれば高いのですが、宝くじと違って栽培技術・鑑識眼などの高さは、当園出品のものに比較してとても高いものだと感じました。
今回、なぜそんなに多く持って行ったのかというと、はっきり言って欲が浅くないということです。
ヘゴ着けランを出品しようとするには、鉢植えと違ってヘゴを自立させる台が必要になります。
その台座がラン以上に華美・装飾が高ければ展示上の支障も来すであろうと思い、事前に図絵で問合せさせてもらいました。
その結果、OKの回答をいただき、台座となる板とヘゴを付ける棒柱を今年になって山あいの里へ探しに行きました。
製材工場・ありそうな民家・シイタケほだ木卸売店・道の駅等を回っても見つからず、最後に入った道の駅で店員さんが山仕事をしている方を紹介してくれました。
その方と電話で話をして、山から切り出してもらうことになり、1月21日にワゴン車一杯の丸太棒・輪切り板等を入手できました。
丸太を丸鋸で短く切り、輪切り板とともにジスクグラインダーで平滑にしました。
原木は輪切りにして放置しておくと乾燥に伴い割れが入るということで、全面に透明塗装を施しました。
展示用に使えるものを選べるように余分に購入したため、全てに割れ防止措置をしておかなくてはならず、数日かけての作業となりました。
板等が出来上がって考えてみると、展示以外に使い道はなく、それならできる限り多くのヘゴ着けランを作って出品しようとなったわけです。
しかし、多数出品するのはその後の作業・搬送・受付手続ともに忙しく、時間との戦いでもありました。
搬送日の前日までヘゴ着けランを台座に組み立てる作業を行い、受付当日は10時半に東京ドーム駐車場に到着するも、台車で受付場所へ持って行くまでに2ヶ所利用するエレベーターが常に台車と人で満員となり手間取りました。
また、そこで展示用の棒付きラベルに記入して出品物に取り付けなくてはならないとのことで、その場しのぎに棒柱へ針金で縛りつける結果となりました。
審査登録用紙やラベルへの記入も数が多くて時間を費やしました。
そのうちに15時の受付終了時間が迫り、受付担当の方々に支援・協力を受けながら、受付終了時間を超えて受付が完了しました。
そのおかげをもちまして、全ての出品物を審査していただき、また、淀ノ海ヘゴ着けがシルバーメダル、浪花獅子ヘゴ着けがホワイトリボン賞を受けることができました。
11日に受付手続を支援し、最後には搬送までご協力を賜った世界らん展事務局の多くの方々に厚く感謝し、お礼を申し上げます。
出品物は事前に写真を撮ってホームページでもご紹介しようと考えていたのですが、その暇もなく写真がありませんので、19日の引き取り日以降に写真をアップいたします。
12日の内覧会での写真も撮ってありませんので、ご紹介できないのが残念です。