2016年2月分
当園のものはありませんが、左写真は世界らん展2016においてトロフィー賞に入賞された作品の一部を撮影した写真です。
左写真の右下方の作品が富貴蘭のカテゴリーでブルーリボン賞(41カテゴリーの各カテゴリー中、第一席41品)・トロフィー賞(ブルーリボン賞受賞作品がトロフィー賞受賞となります。)を受賞された「青海」です。
右写真が「青海」です。
・ 2016.2.20 らん展を終えて
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2016.2.20 らん展を終えて
第26回目となる世界らん展が2016年2月13日から19日まで開催され、当園で出品した品を19日に引き取って来ました。
当園から出品した品の受賞はあまり考えていなかったので、内覧会での写真はありませんでしたが、まさに幸運にも受賞して引き取り時に写真撮影をしてきました。
一般公開最終日19日の午後6時過ぎに撮影した東京ドームらん展会場です。
一般公開は午後5時30分をもって終了となりました。
会場は静寂となり、主催者がアナウンスで写真左方のスタンド席にいる方々(会場で140余のブースで仮設店舗を開き、ランを始めランに関する様々な商品を販売等していた方々及び会場スタッフの方々と思われます。)にお礼と総括のあいさつが流れていました。
それを歩きながら聞くこともなく聞こえたところでは、今年の個別審査部門出品数は1,273点で入場者数は13万5千人だったとのことです。
この後、6時30分から展示ブースの撤去や出品株の引き取りが始まります。
インターネット百科事典ウィキペディアによりますと、入場者数は2002年(開催期間9日)の471,043人が最大で、第1回の1991年から2008年までは毎回40万人を超える入場者があったものの、2011年からは20万人を下回っています。
2000年の開催時に天皇、皇后が行幸した影響も大きかったと思われます。
2016年世界らん展日本大賞を受賞したパフィオペディルムです。
こんな形での撮影となりましたが、引き取りのため、すでに檀上から降ろされているのを見つけて、所有者に撮影の許しを得て撮影しました。
花の大きさを具体的に表現できませんが、見事な大きさでした。
この品種が世界に一品ということはないと思うと、大賞に選ばれたのはその栽培技術ゆえなのでしょう。
個別審査部門、日本の蘭のうち写真奥からその他の蘭、エビネ、セッコク・長生蘭、富貴蘭と並んでいます。
日本の蘭のうち東洋蘭、春蘭、尢俣凾ヘこの棚の反対側に並んでいます。
富貴蘭(カテゴリー36)の陳列です。
大きなスペースを当園で占めてしまいました。
まだ引き取り品がない状態で撮影することができました。
内覧会で当園の作品が並べられているのを最初に見た時は、感慨とともに気恥ずかしさがあったのですが、メダル・リボンが付けられていて驚きました。
富貴蘭はトロフィー賞受賞品を含めて32品が出品され、そのうちの17品を占めたのが受賞の大きな理由だったのかも知れません。
引き取り時の混雑の中、エレベーター待ちの廊下で聞こえた会話ですが、洋ランを出品された方が他の方に質問されて、うちのラン作りは専門業者でもなく趣味でやっていて、温室さえないところで作っていると話されていました。
その方は九州か沖縄の方だったかも知れませんが、趣味でやっていてらん展に出すのを楽しまれているのだろうと思いました。
日本に自生するランは、洋ランに比較すると花は地味ですが、他にはない魅力もあります。
しかし、フウラン、寒蘭等にとっては、2月中旬の開催となる展示会には開花時期が異なるため大きなハンデとなります。
そのために出品数が少ないのでしょうが、それでも春蘭、尢魔フ葉芸品は花付きでないものが40品以上ありました。
花咲Jも今はラン栽培の専門業者と見られるのかも知れませんが、今までは世界らん展というのは専門業者の祭典というイメージを持っていました。
出品や引き取りで会場に来て、色々な方の話を聞いていると、そうではなく、専門業者に限らずランを作っている人が楽しんで参加する祭典というイメージに変りました。
主催者に対する出品に関しての問い合わせや会場での対応も、素人の趣味者に対して高圧的な感じは全くなく、親切に対応してもらえました。
余話ですが、会期間近になって最後に質問した審査登録用紙に記入する種名・変種名等の問合せについては、あまりに基本的な事柄だったせいか返信はありませんでした。
また、フウランは2013年に属名が変更されてネオフィネティア属からバンダ属に変更されました。
ランというものについての勉強不足と言えます。
他の出品作品と同じように、フウラン・富貴蘭に花を咲かせて出すことができればいいのですが、それでもどのように栽培したのか分かりませんが、富貴蘭の花付き2点が出品されていました。
フウラン・富貴蘭を趣味で栽培されている方はたくさんおりますので、ぜひこのらん展にも出品することを考えてみられてはどうでしょうか。
ご参考までに、以前事務局へ問い合わせた際に教えられたことですが、個別審査部門への出品株は1鉢1株でなくてはならず、外見で分かる以外では茎でつながる等、証明できるものが必要ということでした。
このため当園出品で2年前にヘゴ着けしたものは着ける前の写真を撮影しました。
出品要領は世界らん展のホームページから容易にアクセスできませんでしたので、
2016年版の出展要領
を掲載いたします。
また、2017年版は8月頃に「世界らん展出展要領 個別審査部門」で検索すると見られると思います。
シルバーメダルを受賞した「淀ノ海」(淀の松×青海の当園交配種)のヘゴ着けです。
ホワイトリボンを受賞した「浪花獅子」のヘゴ着けです。
富貴蘭のカテゴリーで第一席のトロフィー賞を受賞した「青海」のクローズアップ写真です。
25〜30本立ちの大株で見事な作りでした。
当園は専門業者と言えない規模と実績ですが、世界らん展は専門業者にとっての大きな祭典であるとともに、趣味者の方々からの出品は決してないがしろにされていないという印象を受けました。
また、洋ラン、東洋蘭等の団体に属していなくても個人で出品できます。
ご自分で作られたランを手提げ袋や段ボール箱に入れて、大事に抱えてくる出品者は見ていても嬉しくなります。