富貴蘭(朝日殿)×ボウラン当園交配種の「市女笠」です。
本種は約25年前に1回のみ交配実生した品種で、無香ですが舌の花色、根先(やや赤色)に朝日殿の影響が見られます。
平安時代の女装束、市女笠のイメージから名付けました。
舌の模様はナゴランの模様のように、兄弟株でも変化があります。
葉はボウランが棒状なのに対して中心が少しくぼみます。
根の量は比較的少ないのですが、花付き、花持ちはよい方です。
ガンマー之助との日記 2014年8月分
2014.8.15 今年も健在でした
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2014.8.15 今年も健在でした
花咲Jの花だより8月分でも掲載しましたが、当園ビニールハウスの用心棒ガンマー之助は、今年も健在なのが分かりました。
今年になって初の出会いは今までよりずっと遅く8月10日でした。
今までに確認できたガンマー之助の居場所は、ハウス内に設けた棚の最下段、地面より約10cm上の網敷き棚に並べてある万両苗の入ったスチロール箱の下の空間です。
そこは地面すれすれに顔を持っていかないと覗くことができない狭い空間です。
その砂地の地面に深さ5〜6cmのくぼみを楕円形に掘り、ヘルメットのような頭と目だけを塹壕の上に出し、終始監視していました。
いや戦地でもないし、監視かどうかは分かりません。
仮にハウスに不審者が侵入したとしても、おそらくガンマー之助はそこにじっとしていると思います。
昼間は単に隠れているだけというのが本当のところでしょうか。
以前も昼間は必ずそこにいるということはなかったのですが、今年は昼及び夕方暗くなってからもそこにいるのではないかと思い、水やりの都度覗いてみましたが、ついぞ姿は現してくれませんでした。
もうほとんどあきらめていて、花だよりに今年はどこかに引っ越した別れの文章をアップしようとしていたその日に再会できました。
8月10日は台風11号が四国に上陸し、さらに兵庫県に再上陸した日で、当地でも強い風雨のためハウスの両サイドは全閉としてありました。
別の場所にある温室で作業していたJは夕方になって風も弱くなり、水やりのためハウスに来て両サイドを全開にしました。
1日中、時々雨が降る天候だったのでハウス内の温度は高くなかったと思うのですが、6日ぶりの水やりのため、ガンマー之助も干上がっていたのかも知れません。
台風11号がガンマー之助を目覚めさせたというには、あまりにも遅すぎます。
ヒキガエルは水辺よりも陸地に住むようですが、水かきに適した手足からも本能的に水が好きなことは想像できます。
突然水やり中の通路にのそのそと現れ、濡れた体が気持ちよさそうでした。
やっと現れてくれたのに、もうあきらめていたJはエサも用意していなくて、ヘルメットをなでてやるだけでした。
頭をなでているとコクコクというかすかな音を出し、その音は低い不思議な音でした。
歯があるのかないのか知りませんが、アゴの骨を鳴らすような音にも感じました。
Jがしばらく前にかみ合わせの問題なのか、アゴの骨が時々鳴ったのを思い出しました。
それとは違うと思いますが、イナゴかバッタをもらえると思い、ついアゴを動かしてしまったのでしょうか。
以前調べた時、ヒキガエルの寿命は諸説あるものの意外に長いようです。
ガンマー之助の生年月日が分からず、あとどのくらい生きていられるか知りませんが、長生きしてもらいたいと思います。
今回も相変わらず動作はスローモーで、かつて水やり中にガンマー之助を蹴飛ばした時以外、飛び跳ねたのを見たことがありません。
その動きからすると、Jと同じく老体という感じです。