すでに咲き終わってしまいましたが、自宅横の柿の木に着けたフウランです。(7月2日撮影)
例年そうですが今年も柿の葉が茂り、木漏れ日どころか陽は全く当たりません。
落葉樹のために冬の陽当たりで花芽を作っているのではないかと思います。
ガンマー之助との日記 2015年7月分
2015.7.25 誕生日を教えてほしい
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2015.7.25 誕生日を教えてほしい
今年も姿を現したビニールハウスの用心棒ガンマー之助。
例年、夏の3ヶ月間くらいの間だけ、姿を見ることができます。
冬眠以外の時はビニールハウス内で活動しているはずですが、夜行性であるために昼間に姿を見ることはありません。
さほど広くないビニールハウスもガンマー之助にとっては生きていくために何とか食べられるだけの食糧があるのでしょう。
そう思ってもハウス内で見かける昆虫等は少なく、裾が破れたハウス下張りのトタンや、冬以外は外気に開放した寒冷紗張りの側壁から入り込む昆虫等がいます。
主なものはコオロギやトカゲで、たまに見かけます。
コオロギは以前、カラタチバナの実生苗の根際をかじって切り倒されたり、根際の周囲一周の表皮を食べられて枯れたりの被害がありました。
近年はカラタチバナを置かなくなったためか、コオロギを見かけることが少なくなりました。
ガンマー之助が食べているせいかも知れません。
今年のガンマー之助との顔合わせは7月20日に、今季初めて夕方からの水やりが延長でナイターになった日でした。
蛍光灯の明かりで水やりしながら中盤に差し掛かかり、これから進む通路を見ると、夜目に茶色の塊が見え、ガンマー之助と直感しました。
近づくと背中を向けて座っており、今年も再会できた嬉しさに月面クレーターのようにいかつい鉄カブトをなでてやると、迷惑そうにノソノソと2,3歩進んで止まります。
そこでまたなでてやると、頭を下げ前足の肘を折り曲げ、まるで地面にひれ伏すようないつものポーズでおとなしくしていました。
そのポーズはまるで、接見の場で殿様にかしこまって頭を畳にすりつける家臣の姿とそっくりです。
ガンマー之助も自分の地位とハウスの所有者の間柄をわきまえているようです。
そこでハタと気づいたのは、カメラも褒美のエサも用意していなかったことでした。
梅雨明け早々で野原を探してもバッタ等の昆虫は見つけるのが困難ですが、すでに暗くなっている屋外で昆虫採集はできません。
その後、水やりを終えてガンマー之助を探してみたのですが、半分は幸いというか見つかりませんでした。
ヒキガエルの寿命は15年近くまであるようで、犬と同等なくらい生きるようです。
ガンマー之助を初めて見たのはいつかの記録もなく、いつ生まれたのかは予測もつきませんが、このところ毎年、顔合わせするまでは気になります。
最初に草の茎先に結わえたバッタを食べた4年前の夏からは、ハウスの用心棒を任命して今日に至っているわけですが、その忠誠心は人間と違い堅固なもの・・・のように見えます。
たまには、井戸もあるハウスの中のカエルで終わらせるのではなく、ハウスの横を流れる二級河川に放してやろうかとも考えたのですが、外敵のいる自然の中より就職先のハウスの中が良いのかと勝手に思っています。
ひょっとすると穴掘りにたけたヒキガエルのことですから、裾トタンの下をくぐる地下道がしつらえてあって外界と行き来しているのかも知れません。
ヘゴ着け(中心吊り下げタイプ)のフウランで、お客様にご落札いただいた時の写真です。
今年の花も終わってしまいましたが、梅雨時は良い香りとともに楽しませてくれました。
当園にあるヘゴに着けてから10年〜15年もののフウランは残り少なくなってしまいました。
このわずかな足場のヘゴにつかまって生きていられる習性は興味深いものがあります。