鉢植えブルーベリーの花が終わったと思えば、もう子房が膨らんで果実の形を見せています。
毎年ヒヨドリがついばみに来ていますが、今年はこの鉢植えの3mと離れない位置に巣を構えましたから試食権はあきらめます。
・ 2012.5.21 引っ越してきたヒヨドリ
・ 2012.5.31 帰って来ないヒヨドリ
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2012.5.21 引っ越してきたヒヨドリ
5月の花だよりに記載のとおり、花咲Jの家に珍客の来訪です。
スズメやツバメは人家に巣を作ることもありますが、ヒヨドリが来るとは家人が変人である証でしょうか。
インターネットで検索すると、ヒヨドリは「ピーーヨ」と甲高く鳴く声もうるさく、姿かたちはともかくとしても、果樹園の果実を食べ荒らす害鳥扱いになっています。
当宅に以前植えてあったクロガネモチやブルーベリーの実は色づくころにいつも食べられていました。
今回のヒヨドリがどこから来たかは予測がつきます。
今まで当宅の西面道路を挟んで対面する畑に高さ4〜5mはあるマキの木が数十本植えられて小さな林になっていました。
その林内にヒヨドリが住んでいたのは知っていましたが、今年の春に木を伐採して駐車場に変更されました。
マキの木がなくなって困ったヒヨドリが、とりあえずでしょうか・・すぐ前にある当宅のモミジに引っ越してきた可能性があります。
住宅の外壁沿いに植えてあるモミジの木です。
その木の地上155cmの高さに巣があります。
ガラスから巣までは、わずか35cmの距離です。
巣の材料はビニールひもがたくさん使われており、あとは枯葉と小枝で一番下がビニール袋のようです。
水が溜まらないか気になります。
ビニールひもを編んだわけではないでしょうが、小枝やモミジの枝によくからんでいます。
巣の中には3個の卵がありました。
抱卵は雌の役目で、雄は縄張りを保持したり、雌への給餌もやるそうです。
巣の内側を見るとまるで小枝を編んであるように見えます。
住宅の窓の内側から見ると手の届くくらいの位置に巣があります。
ヒヨドリと目が合うのですが、向こうはガラスを介してよく見えないのか、少し不審そうな顔つきをするのみで逃げようとはしません。
この窓は小幅の上下スライド窓で、いつもレースのカーテンが掛けてあります。
3,4年前に植えたブルーベリーが少し大きくなり、結構たくさんの実をつけました。
ヒヨドリの卵は13〜14日で孵化し、雛は10〜11日目くらいには巣立つということです。
ですが秋には必ず熟したブルーベリーを食べにやってくることでしょう。
親鳥のアップ写真です。
ごま塩頭は花咲Jよりも少し白いかなという感じです。
横に面した窓からのぞくと気配を察した親ヒヨドリと目が合いますが、屋外の明るい方からは、こちらがよく見えないのか、抱卵をやめることはありません。
バードウォッチングは特に趣味ではありませんが、向こうからウォッチされに来たと解釈して、しばらくそっと観察させてもらうことにします。
2012.5.31 帰ってこないヒヨドリ
敷地内に巣を作ったとはいえ、野生の鳥だからなるべく気づかれないようにしたいのは山々なれど、やはり見たくなって1日数回はそっとカーテンをわずかに押し広げて観察してしまう。
ヒヨドリは巣の中で、外敵が来る恐れのある庭側を向いて抱卵しているから、窓から見ると後ろ向きになり、カーテンの動きが察知されにくいのが幸いです。
さらに風が吹いていれば巣も揺れて葉の擦れる音で、こちらの気配には気づかない様子です。
親鳥の外出中に巣を撮影しました。
巣は小枝とほぐれたビニールひものようなものを編むようにからめてあり、強度はかなり高そうです。
もう一方から見るとモミジの枝をうまく利用して作ってあるのが分かります。
さらにもう一方から見ると、巣の外側底部には透明ビニール袋が使ってあります。
だいぶ破れているようだから雨水が溜まることはないと思います。
外は曇り空ですがズームアップして撮影しました。
近くで見るとなかなか精悍な顔をしています。
ヒヨドリの方からもこちらが見えると思うのですが、怖がる様子はありません。
手作りのエサ台を設置しました。
りんごとみかんを刺してあります。
こんなに巣から近い所でエサをついばんでいては、巣があることを外敵に知られる恐れがあるため、警戒して食べないかも知れないと思いつつ、もしここで食べてくれれば別の窓から至近距離で食事風景を見られると欲張りました。
というよりもここ以外は地面がコンクリートで支柱が立てられません。
こんな風に自分なりの方法で観察態勢を整えたのですが、5月27日は朝から親鳥が巣にいません。
27日は朝からよく晴れたため、こんなに暖かい日は抱卵しなくても保温に問題はないのだろうと想像していました。
しかし、昼に見ても、夕方になっても親鳥は来ません。
3日前から置いてあるりんごやみかんは干からびかけています。
28日の朝見てもヒヨドリはいません。
この時点で抱卵をやめたのは分かりましたが、その理由は分かりませんでした。
28日の夕方、花咲Jが作業を終えて帰ってくると、巣から約2mの所にある車庫の出入り口から茶色のずんぐりした猫がすり抜けて出ていきました。
それで事情は分かったのですが、それまでは近所で外に出ている猫はほとんど見かけず、1年に1回くらい見かけるのみでした。
そのようなわけで、もうヒヨドリは戻ってこないでしょう。
短い間であったものの野鳥のバードウォッチングを楽しませてくれました。
雛の誕生を夢見ていたのは叶うことがありませんが、ほんの少し楽しませてもらいました。
その後、31日に卵を処分しようと巣を覗くと3つあった卵が1つしかありませんでした。
猫が卵を取ったとも思えませんが、自然界に身を置く小動物なれど、弱肉強食の掟は厳しいと思いました。
そのようなわけで、今月に開いたヒヨドリウォッチは早くも終演となりました。