古都鎌倉において鎌倉時代の衣装を体験できる
梓想庵(しそうあん)
は、歴史とともに残されている鎌倉の自然を背景に、武士・著名な人物(源義経・牛若丸・常盤御前等々)をイメージした衣装体験ができます。
写真は源義経の母
常盤御前
をイメージした装束です。
以下、常盤御前の装束画像は梓想庵様の使用許諾済みです。
平安から鎌倉へと続く時代の、伝統ある女装束を常盤御前に見立てたものです。
市女笠(いちめがさ)は平安時代以降の代表的な女性用かぶり笠で、雨の日や旅行には貴人も用いたとのことです。
古都鎌倉の歴史遺産、大仏切通し(梓想庵から徒歩1分とのこと)を背景に体験写真が映えます。
市女笠の笠から垂れ下がる白布の虫垂れ衣(むしだれぎぬ)は、顔を隠し日よけ、虫よけにもなったということですが、そのデザイン、機能といい、奥ゆかしい美は感嘆に値します。
降る雨を思わせる細い葉の中に、うつむき加減に数輪咲く富貴蘭×ボウラン交配種の「市女笠」です。
花の咲き方は、背萼片・側花弁の先が市女笠を思わせるように下方へ湾曲します。
唇弁は顔のように個体ごとに色模様が異なります。
8〜9月に咲く花の香りはほとんどありませんが、肉厚花弁で花持ちは良い方です。
新根の先端は「朝日殿」のような赤色を交えます。
交配は富貴蘭「朝日殿」にボウランを交配したもので、当園にて平成元年〜5年ごろの間に1回のみ交配実生した品種です。
花の下方から撮影した写真です。
花の大きさは幅約3cm、上下約2.5cmです。
根出し量は比較的少なく、ヘゴ等に活着させるのに年月を要します。
根が1本でも活着すると乾燥には非常に強く、置き場所にも影響されると思いますが、当園では真夏でも1週間に1回のかん水で支障ありません。
フウランに比較して、生長の早さ、繁殖ともあまり良い方ではありませんが、強健で育てやすい品種です。
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