花咲Jの花だより

  2015年12月分

ツバキ ツバキ




温室横に植えてあるツバキが次々に花開いています。
薄いピンクの大きな花で、品種名は不明です。
寒波に遭うと花びらが傷みますが、今年は暖かな日が続くのできれいに咲いています。

           ・ 2015.12.23    庭木着け着生ラン

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     2015.12.23  庭木着け着生ラン

     今年は12月に入って暖かい日が続き、植物も戸惑っているようです。
     今回は庭木に着ける着生ランをご紹介いたします。
     庭木着けは自然の条件に任せる栽培となりますので、フウランの場合は自生地とされている関東以南の地域が適していると思います。
     関東以南以外の地域や庭木を植えていないお宅では、着生ランの自然な姿を見るには移動可能なヘゴ着け等を栽培されることも良いかと思います。
     花咲Jが庭木に着生ランを着けたものは、このコーナーでも度々ご紹介している自宅敷地内の柿の木に着けたフウラン2株ですが、フウランとともに別枝にセッコク1株、マメヅタラン1株が着けてあります。
     庭木着け着生ランについてご紹介するには、まだ実績不足の点もありますが、上記2,3点の実施結果とヘゴ着けランを作製している経験をもとにご紹介させてもらいます。
     庭木に着けたきっかけは、当市内でたまに見かける柿の木に着けたフウランで、それをまねて15年以上前に水苔等で栽培していた株を自宅の柿に着けました。
     当時はヘゴ着けも作っておらず、何も考えずにランをシュロ縄で幹に2,3周り、適当に縛っただけでしたが、枯れることもなく活着しています。
     当市内で庭木に着けている他の家の方々も、Jのように気楽に見よう見まねで実施したのかも知れません。
     着生ランの根の習性を改めて見直してみると、その生長の目的は「張り着く」という点に他の植物と違う性質があります。
     植物の根は、樹木も草花・野菜も根から栄養・水分を吸収し、また自らの体を立たせて支持する足腰のような役目を持っています。
     着生ランの仲間であるフウランの根は「付着根」と言うようですが、張り着く場所はかなり平滑な鏡面にも張り着きます。
     栽培していてよく目にするのが、プラスチック鉢の平面やプラスチック製トレーのわずかな平面によく張り着いています。
     表面の仕上げ度合でその張り着いた強度は異なりますが、トレーの平面では根を引っ張ると根が切れてしまうほどの強度です。
     着生ランの個性豊かな根の性質をそのまま引き出そうとすれば、樹木の幹に縛り付けて着生させるのは、野鳥を野に放すことと変わりありません。
     野鳥は自由に飛んで行って自ら食料を得ますが、着生ランも樹木に張り着いて自分の力で生きていきます。
     フウラン2株を着けた位置は地上170cmと135cmの位置で、幹の太さは直径約14cmです。












    柿の枝は今秋、かなり強めに剪定しました。
    柿の葉が落葉すると突然に陽が当たるようになります。
    道路より柿の植えてある地面が50cmほど高いため、道路からは少し見上げるような高さになります。
    よく見たら、15年以上前に縛ったシュロ縄が腐朽して、フウランの根とともに部分的に残って付いていました。


     フウランが着いている場所の環境は、敷地西側の道路沿いで東側1.6m横に住宅外壁があり、朝陽は当たらないという条件です。
     さらに近年は柿の生長が良く、上部を柿の葉が四重五重に茂り、また幹の北側側面と北東側側面に着けてあるため、落葉期間以外は西陽の木漏れ日が多少当たるのみの場所です。
     北東側側面のフウランは西陽さえ当たらないような場所です。
     このような条件でフウランの株の活発な生長を望めるはずはなく、いつ見ても同じような大きさの株のままです。














    今年6月29日の開花状況です。
    今年も多くの花を咲かせましたが、実は下に着けた株に1個実りました。
    去年は2株で10個近い結実がありました。
    道沿いでせっかく咲いても柿の葉が茂るために、道行く人には気づいて見てもらえないのが惜しいところです。


     セッコクは陽光を好むランですが、フウランを着けた柿の幹の北側にある幹が二股に分かれた分岐点(地上135cm)の上面に着けてあります。
















    写真手前が南側ですが、セッコクの新バルブのほとんどは少しでも明るい南側へ向かって出てきています。
    フウランほど根は長く伸びませんが、落ちる恐れのない場所で安心しているのかも知れません。

     セッコクは採光不足で茎葉とも徒長して細くなっています。
    フウランの葉はあまり徒長していませんが、水やりは日照りが続いて庭木に水やりする際、同時に掛ける程度のため、水分不足の結果かも知れません。
     肥料は柿に着けて以来、1回も施していません。
     採光は花付きに大きく影響しますが、日陰の条件下で毎年、フウラン・セッコクとも多数の花を咲かせます。
     その理由は、落葉樹であるために晩秋から柿の新葉が茂るまで、陽光を受けるのが花芽の形成に役立っているのだと思います。
     当時、近隣の方にいただいたマメヅタランは、長さ30cmほどの平石にマメヅタとともに着けてありましたが、マメヅタや山苔の上に乗って活着していませんでした。
     このため柿の木に着けたような記憶があります。
     マメヅタランはセッコク株の約15cm下に着けてあり、直径約10cmの幹の北側側面です。
     セッコクの株元にあるため、こちらも陽光はほとんど当らない環境です。














    着けたころのマメヅタランの大きさははっきりと覚えていませんが、中央付近にある枯れたバルブの一団から推定して、その後、だいぶ大きくなっているようです。
    写真が見にくいのですが、撮影器材・技術とも良くないため、幹の北側面に着けたランが逆光となり、うまく撮れません。

     マメヅタランの花も咲きますが、花の大きさは数ミリと小さいため開花に気づくことは稀です。
     採光条件は特に過酷な環境ですが、鉢植えでは育たない環境でも庭木着けであることが枯れなかった要因のように思われます。













    マメヅタランの写真を撮っていて気付いたのは、枯れたバルブ付近の株の一部が樹皮から浮いた状態です。
    ヘゴ着けに対しても同じことが言えますが、株元が浮くようになると生長が阻害されます。
    こうなった場合は、フウランの例ですと、浮いた茎の新根が出そうな位置をできる限り樹皮又はヘゴ材に近づくようにして縛って再固定します。



     庭木着けは、こういう姿形が着生ランの千年万年と生きてきた生き方であるというのが再認識できます。
     着生ランの独特な生態を観察するために、野生に近い状態を再現してみるのも一興かと思います。
     洋ランの庭木着けをやってみたいと思っても当地では無理ですが、九州沖縄方面では庭木にカトレア等を着けて楽しんでいる方がおられるのかも知れません。
     来年はフウランを柿の木以外の樹種にも着けてみようと思っています。
    カラタチバナ







    カラタチバナ爪覆輪の実付きです。
    実の付き方が何となく風情があるように感じて、好ましく思います。
    実の量に比較して葉数が少ないのもカラタチバナの特徴と言えます。



     今年もあとわずかとなりました。
     やりたいことが多くて、やれなかったことを反省し新年を迎えるつもりです。
         



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