レポート

フウランの耐乾燥性について
ラン交配種





写真はフウラン系自家交配種です。



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  (平成27年2月13日 追々記)

 ヘゴ着けフウランの耐乾燥性試験(平成23年6月15日実施)に用いた株のその後の状況について 

フウラン
















試験終了から3年5ヶ月経った株全体の状況です。
去年9月と変化はありませんでした。



フウラン









枯れた根・花茎の切除は試験実行以来行ってなく、葉の洗浄も行ってありません。
試験後も結構花が咲いた痕跡があります。


  (平成26年9月14日 追記)

 ヘゴ着けフウランの耐乾燥性試験(平成23年6月15日実施)に用いた株のその後の状況について 

     長年に渡りフウランのヘゴ着けを管理してきて、と言ってもその実はいただいたヘゴ材があったために一応作ってみて、あとはほったらかしで水かけのみという状況でした。
     他のランと同様の間隔で水をやっていると、いかにもすぐに乾いてしまいそうなヘゴ着けランが水苔植えと同じように生育するのを見て、意外に乾燥に強いなと感じていました。
     それならばどのくらい乾燥に耐えるのか、又は耐乾燥性が強くなっているのではないかという疑問を持ち、平成23年に下段に記載の試験を行いました。
     耐えられる限り、なるべく長い日数に渡り水かけを止めるため、枯れるのは覚悟で適当なヘゴ着けランを選定して行いました。
     過酷な条件として生育の最も盛んな6月15日から始めて、19日間水かけなしとしました。
     その後、翌年くらいは葉も細く薄くなったような感じでしたが、特に何もせず他のラン同様に管理してきて、樹勢も他のヘゴ着けと違わないように見えます。
    フウラン














    試験終了から3年2ヶ月経った株全体の状況です。

    枯れた根・花茎の切除は試験実行以来行ってなく、葉の洗浄も行ってありません。


    フウラン











    真新しい白さの根が今年伸びた根と思います。
    古い根が再伸長する場合は、そこに段差ができて、より太い根が見られます。

    他のヘゴ着けよりも枯れた根の量が多いです。


    フウラン








    葉落ちも多かったかも知れませんが、見苦しく枯れ上がっているという感じではありません。




    フウラン









    古い花茎もそれなりの数があります。

     かなり過酷な試験であったと思うので、枯れなかったことと樹勢を回復したことは喜ばしいと思っています。                               平成26年9月14日 追記


 フウランの耐乾燥性(ヘゴ着け・鉢植え)について

     花咲Jが趣味家としてほとんど勉強もせずにランを約30年間栽培してきましたが、もの言わぬ相手ゆえ、当然いまだに分からないことばかりです。
     試行錯誤で試したものは数多くありますが、それらはすでに多くの人が試してきたものかも知れません。
     そんな中で10年以上前からランをヘゴに着ける栽培を少しやり始めました。
     ヘゴに着ければ根はむき出しの状態になりますから、水やりも多少増やさなければと思ったのですが、サラリーマンの本業が忙しく、水やりの時間短縮のほうが大事という状況でした。水苔植えもなるべく乾燥しないで水やり間隔を延ばせる方法に試行錯誤をしていました。
     温室のある借地と自宅が少し離れているため、ヘゴ着けランにだけ水をやりに行くこともできにくかったのですが、一旦ヘゴにしっかりと張り付いたランは生長期でも4,5日に1回の水やりで何ともありませんでした。
     自生状態ではもっと過酷な気象条件もあることから当然ではあります。
     はたしてどれくらいの乾きに耐える能力があるか、今回知りたいと思ったわけです。
     以下はその経過の簡単な記録です。

     平成23年6月15日の水やり後から水を切って耐乾燥性を観察しました。
     フウランの変化をより早く察知するために、生長も著しく花芽のある時季としました。
     栽培場の温室内(天窓付き)に換気扇は付いていますが、この時季は作動させません。
     天井寒冷紗は固定のものが遮光率約30%1枚、巻き上げ式約30%1枚の二重張りです。
     試験の対象株は2株としました。
    1.ヘゴ着けフウラン  18本立ち 花芽付き ヘゴを水平にして使い、ヘゴの上にランを着けてありま
              す。着けてから10年以上経っているものです。
    2. 水苔植えフウラン  5本立ち 花芽付き 内径8cmのプラスチック鉢植えで、水苔の中心に軽石
              を入れてあります。
    試験開始  平成23年6月15日   極めて薄い液肥をかん水代わりに施肥
     この後、7月5日まで19日間、かん水せずに観察しました。
     梅雨空が続く予報のため、天井寒冷紗を巻き上げ、固定の寒冷紗1枚による遮光となりました。
     試験株は棚の上段上(高さ約1.5m)に置きました。
    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 試験開始4日目

    6月18日〜20日 曇りが続く。

    花のつぼみが膨らんでいる。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同4日目

    新根の先端色は赤茶色で伸長中である。

    ヘゴ材はすでに乾燥している。


    フウラン

    水苔植えフウラン  同4日目

    花芽が伸長中である。

    表面の水苔を触ると湿気が感じられる。


    フウラン

    水苔植えフウラン  同4日目
    水苔表面は自然実生のノキシノブが芽生えており、雑草の小芽も多数見られる。
    新根の先端色は緑色で伸長中である。
    プラスチック鉢(底面に大きな穴を開けてある。)のため、水保ちはかなり良い。
    17日の液肥施肥は、水苔の中心に浸透するほどのかん水量ではなかったが、連日曇天で湿度も高いためあまり乾燥していない。


    フウラン

    水苔植えフウラン 同7日目

    6月21日から晴時々曇りが3日間続く。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同7日目

    水苔は乾燥して白っぽくなっている。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同7日目

    根先は変化なく、伸長を続けている。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同7日目

    6月21日から晴時々曇りが3日間続く。

    花が開花を始めた。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同7日目

    根先は伸長を続けている。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同10日目

    花芽は伸びて膨らんでいる。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同10日目

    水苔表面のノキシノブ、雑草の芽とも大きな変化はない。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同10日目

    根先にも大きな変化は見られない。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同10日目

    満開の花に異常は見られない。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同10日目

    根先にも変化は見られない。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同10日目

    花はみずみずしく咲いている。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同16日目
    花が満開に近い。

    水苔と鉢の間に、水苔が乾燥で縮んだため、わずかな隙間が見られる。
    伸長している根先から若干根元寄りに太さを計測する部分をテープで目印とする。太さ1.9mm。

    フウラン

    水苔植えフウラン 同16日目

    天葉に近い葉2枚に、若干のしわ2条が見られる。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同16日目

    水苔表面のノキシノブは、水気を失い葉が縮れて巻きだした。雑草の芽も緑色が若干色あせている。

    水苔表面は手で触ると硬い状態になっている。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同16日目

    花に変化はない。

    葉のしわも全くない。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同16日目

    根先の伸長部分の色に変化はない。

    根先に伸長が見られるのは6本であり、試験開始時と同じである。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同16日目

    伸長している根先から若干根元寄りに太さを計測する部分をテープで目印とする。太さ1.9mm。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同19日目(試験終了日)

    開花から12日経ち若干花が黄ばんでいる。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同19日目(試験終了日)

    花が少し脱水しているように見える。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同19日目(試験終了日)

    伸長中の根先は試験開始時から変化なし。

    葉も同様に変化なし。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同19日目(試験終了日)

    伸長中の根先は鮮やかな色をしている。
    根の太さは1.8mmである。

    この後、水やりして1時間20分後に再度計測すると1.8mmで変化なし。


    フウラン

    水苔植えフウラン 同19日目(試験終了日)

    開花が進んでいるが、花に変化はない。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同19日目(試験終了日)

    花に異常はない。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同19日目(試験終了日)

    しわが見られる葉は4枚に増えた。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同19日目(試験終了日)

    ノキシノブはさらに細くなって縮れている。

    雑草の芽もしおれている。

    水苔と鉢の隙間も若干広がった。

    フウラン

    水苔植えフウラン 同19日目(試験終了日)

    根先の緑色部分は長さ1.5〜4mmとなり、短くなっている。
    根の太さは1.9mmである。

    この後、水やりして1時間20分後に再度計測すると2.1mmと太くなった。

    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同26日目(試験終了後7日目)

    試験開始以来、葉や根先に変化なし。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同26日目(試験終了後7日目)

    根の太さは1.9mmである。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同26日目(試験終了後7日目)

    ノキシノブはみずみずしくなり、雑草も息を吹き返した。

    根の太さは2.5mmである。




    フウラン

    水苔植えフウラン 同110日目(10月4日)

    ノキシノブ、雑草とも伸長した。

    フウランの葉は元に戻ったが、秋の落葉する時季になり、下葉1,2枚が黄変している。


    フウラン

    水苔植えフウラン 同110日目(10月4日)

    根の太さは2.4mmである。

    秋の生長期に入り、根先が伸長を始めている。


    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同110日目(10月4日)

    秋の落葉する時季になり、下葉が黄変している。




    フウラン

    ヘゴ着けフウラン 同110日目(10月4日)

    根の太さは1.8mmである。





     試験を終了して
     フウランをヘゴに着けた場合は、ランが自生している姿に近い状態と言える。
     今回の比較では水苔植えのフウランに葉のしわが生じたが、より乾燥しているヘゴ着けフウランにしわは生じなかった。
     水苔植えの日ごろの水やり加減が性質に大きく影響するとは思うが、自生フウランが太古の昔から日照りが続いても生き延びてきたように、ヘゴ着けフウランは水切れに対応する能力が高いと思われた。

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