
2025年8月
ヒメヒオウギ 他
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2025.8
.12 お気に入り植物 その1
ホームページの更新もなかなかはかどらず、申し訳ありません。
温室フレームも経年劣化により度々修繕の必要が増え、業者に依頼するにも普通の家屋と違って請け負ってくれる業者が極めて少ないこともあり、ほとんどは自家作業となります。
色々な修繕工具等も準備する必要があり、少し大きな修理では仕事の合間に行うことから数箇月かかることもよくあります。
修繕が連続しますとホームページの更新も滞ってしまいます。
こんなことが続きますと、よく老妻には「植物と暮らせば園芸楽」ではなくて園芸苦だとこぼしています。
月日の経つのは本当に早いもので、花時期が来たかと慌てて対処している時に、あっという間に花が終わってしまい、その前に準備しておくべきだったかと後悔するのが関の山です。
土地賃料を賄うために草花や観葉植物の委託販売もやっておりますので、なおのこと花時期の到来は次々に攻め立てられているような感じです。
よせばよいのに、欲張り花咲Jは温室フレームの横の僅かな隙間で野菜まで作っています。
これはもう花などより食べるしかありませんが、素人農業でもたまに何か間違えでもしたのか、大豊作で一度に食べきれないほどできることがあります。
話がそれましたが、そんな季節に忠実な花たちですが、つぼみが見えてくると嬉しくなります。
元はと言えば花咲Jが気に入って買い求めた花たちですので、元気に花を咲かしてくれると内心は嬉しいという気持ちです。
昔、園芸店や園芸業者の棚を回って見つけたり、個人のお棚を拝見して棚と違う所にあった植物を粘って交渉して分けてもらったり、というようなものばかりですが、何十年も前のものは人気が無くなったり、栽培する人がいなくなったりして、店頭等から姿を消しているものもあったりします。
金額は問題ではなく、100円以下で売っていたものでもお気に入りはお気に入りです。
とは言え、当時のお小遣いの範囲から高くても数千円止まりだったでしょうか。
そのようなどこにでもある廉価な植物がほとんどですが、花とか形態とかご覧いただければと思います。
また、その他にも綺麗に咲いた花なども掲載しました。
(本品につきましては、2025年9月4日 一部訂正加筆)
今年あたりから販売を始めたセッコク交配種「福乙女」のヘゴ着けです。
花は弁先がピンク色濃色の先丸弁花で、花弁が若干波打つ花となります。
当地にある若森園芸様から購入した品種ですが、交配親はセッコク花物「端午」×セッコク交配種(東南アジアに自生するセッコク近縁種の遺伝子が入っている可能性があるということです。)で、実生株の中から良花1株を選別し、その後は株分け(栄養繁殖)で増殖されたということです。(以前は交配親の花粉親が不明ということから品種名無しで長生蘭交配種としていました。お詫びして訂正いたします。)
端午は厳密にいうと長生蘭(登録品種)ではなく、セッコク花物ということからセッコク交配種「福乙女」となります。
セッコク近縁種の遺伝子が入っている可能性があるようですが、花付き良くバルブは細く小さくこじんまりとまとまります。
今回、若森園芸様と話し合い、ふくよかで可愛らしい花形から「福乙女」と名付けました。
花の色と形から人気があります。
本品につきましては、登録品種ではありませんが、若森園芸様が以前より「若君」という名称で販売していました。
今回、若君改め福乙女とさせていただきますが、以前にご購入された方々には、なにとぞご容赦並びにご理解をお願い申し上げます。
樹勢は強健で、花付き及び増殖率も良いため初心者の方にも育てやすい品種と言えます。
当園では冬を除いて屋外栽培としており、約30%の遮光ネット下で管理し、冬は無加温フレーム内で乾燥気味に管理しています。
柄物以外の長生蘭・セッコクはやや強めの採光により花付きも良くなります。
デンドロビウム系は採光が弱いとバルブが徒長しやすいですが、葉焼けしない程度に採光を多くすることによりバルブが太く短くなります。
トラデスカンティア・シラモンタナ(別名・白雪姫)と呼ばれるメキシコ原産、ツユクサ科の多年草です。
夏〜秋にかけて桃紫色の小花が咲き、茎葉を白い綿毛が覆います。
静岡県西部地方では冬季屋外でも越冬します。
冬は寒さにより茎葉の殆どが枯れますが、地際に繭(まゆ)のような芽が残り、春に芽吹きます。
地際の芽も金時豆程度の大きさで綿毛に包まれ、ポロリと外れますが、土の上に置いておくと春に芽と根を出して生長する力強さがあります。
乾燥を好むので、水やり過多による根腐れに注意します。
以前、鉢から伸びすぎて逃げ出した茎が地面にはびこって群落となっていました。
面白いのでまた鉢に上げた次第です。
ヒメヒオウギ
南アフリカ原産のアヤメ科フリージア属で球根の多年草です。
4〜5月ごろ小さな草体に比較して大きな花を咲かせ、次々に咲かせていくので長く花を楽しめます。
花が終わると7月ごろには葉が枯れて休眠するので、水はほとんど掛けなくても良いです。
日当たりよりもやや日影を好むようで、そういう所で良く咲きます。
そういう場所では大きな植物があると陰に隠れてしまい、花が咲いても目立たずに終わってしまいます。
小さな花でも鉢に上げると、花を自慢げにアピールしているかのようです。
かなり昔になりますが、種を採って自宅敷地の隙間に蒔いておいたものが、球根となって毎年花を咲かせます。
葉はフリージア同様で、雑草とは異なるすっきりとした草体も邪魔にはなりません。
多年草は手間がかからず、その場所が気に入れば絶えることなく生育します。
フリージアと言えば、祖母が7〜80年以上前に植えたであろう原種のような地味なフリージアが花を咲かせますが、35年以上前の家の改築で庭木は数本の一時移植を除いて全て地ならししたにも関わらず、未だに2,3箇所に芽を出して生育しています。
地味なフリージアを入手した当時は、現在のように多種多様な品種もなく、喜んで植えたのだろうと思います。
今年もスノーダンサーの花が咲き、良い香りを漂わせてくれました。
スノーダンサーはリンコスティリスと富貴蘭の交配種ですが、風蘭・富貴蘭の花が早いもので5月末ごろから咲くのに対して4月初・中旬から咲き始めます。
風蘭・富貴蘭に比較すると花弁も大きくて厚く花持ちも良いです。
花持ちをみますと、花の咲く期間は季節とも関係しており、寒い期間に咲く花は開花期間が長いものが多いです。
寒い季節は花粉を媒介する昆虫も少ないこと、草体の新陳代謝も動きが鈍いことなどが原因かと思います。
草体と同じように昆虫の動きも温度に大きく影響され、4,5月は肌寒い日もありますが、晴れて気温が上昇すると昆虫を惹きつけるようにスノーダンサーが強い香りを出します。
花を長く楽しむために、季節の移り変わりにより花時期の違う種類を栽培すると、長く花を楽しめます。
庭木のピンク色花シデコブシに着けた御城覆輪と豆葉(淀ノ海又は青玉竜)です。
落葉樹のシデコブシは、家の南側に植えてあるために冬は直射日光が一日中当たります。
富貴蘭のうち覆輪斑は強い採光に耐える方ですが、着けてから9年間も直射日光に当たったせいか、草体がかなり小さくなりました。
最大株の全幅113mmと小さくても毎年少しの花を咲かせます。
草体が小さくても花の大きさは普通株の花と大差ないように思います。
写真右側に着いている豆葉は、こぼれ落ちた1本立ちの極めて小さな株を着けたのですが、今年も花を咲かせました。
9年経っても1本立ちのままですが、葉幅は若干大きくなったように見えます。
それでもまだ小さな草体(全幅54mm)にほぼ通常の大きさの花が咲くと、相対的に株がより小さく見え、花まで咲かせて大丈夫かと心配になります。
富貴蘭の青葉葉芸品は概ね強い採光に最も弱いのですが、着けた位置が少し幹の陰になれるせいか元気よく生育しています。
ツバキの覆輪「西王母」です。
2年前に取り木した苗を今年、自宅敷地内に植えました。
入手した経過は、約40年前に地元の園芸業者が鉢植で持っていた30cm程度の株をどうしても欲しくなり、売らないと言っていたものを熱心に交渉して入手しました。
数年後に開花すると、濃色のピンク色花が咲き、斑と相まってとても気に入っています。
植え付けて日が浅く、根付いていない状況です。
温室フレーム内の遮光下で長年栽培していたものを、家の南側の日当たりの良い所へ植え付けて、遮光もなく生育するかどうか少々の不安があります。
ホームページ内「ヘゴ着けランコーナー」に掲載してあります「室内卓上流木着け風蘭」のうち、流木着け轡虫(くつわむし)の花です。
花の形が変化した奇花で、花弁にごく薄いピンク色を乗せます。
ほぼ毎年開花しており、花芸と葉芸の二芸品として楽しませてくれます。
奇花といえども品のある花で、ウィルス等の病気によらない突然変異は、自然界では奇跡的な確率でしか起こらないと思います。
突然変異はラン科植物に多いように思いますが、その中でもフウランは特に多いのではないでしょうか。
人工交配が出来なかった時代をさかのぼり、富貴蘭ブームのあった江戸時代には多くの植物ハンター(農民だったかも知れません。)が野山を巡り、幾千万株の風蘭の中から突然変異株を選別した苦労には、それを現代に楽しんでいる一人として頭が下がります。
突然変異株を使った人工交配でも盛んに変異株が生まれているようで、興味を惹かれますが、最近は少々の変異株には驚かなくなった感がします。
「室内卓上流木着け風蘭」のうち、流木着け風蘭の花です。
小さ目の株を流木に着けましたが、相変わらず株は小さいままです。
花は毎年ちらほらと咲かせてくれます。
根は大きい起伏のある流木上を自由奔放に伸び、流木表面に沿って張り付いてくれません。
流木表面の起伏が激し過ぎたせいと思います。
根1本では心もとないのですが、少なくとも2本の根が株元近くで流木を捉えれば、概ねしっかりと株が安定して活着と言える状態です。
現在は株の1本1本がぐらつかず、活着と言える状態にはなっています。
ヘゴ着けを作っていると、ヘゴに着けて10年間経過してもヘゴにうまく貼り付かないランもあります。
一旦貼り付いたランの根が経年で枯れて針金状の根が腐朽し、腐朽した根を取り除くと貼り付いている生きた根がないということも稀にあります。
根の伸長期に根先をヘゴ材に誘引することは有効ですが、中々そこまで手が回りません。
黄色花のカサブランカで、植えてから20年くらい経つかと思います。
白いカサブランカが主流だったころ、黄色花に目が留まり苗を購入しました。
花が咲くといくつかは花瓶にさして室内に置きますが、花の大きいこともあり香りも強いです。
花の前が通路のため衣服に着かないように雄しべの花粉は切除してあります。
棒カシに着けた青玉竜の花です。
庭木に富貴蘭各種を着けてから9年が過ぎました。
9年間の間には色々なことがあり、モミジに着けた薄ピンク色花風蘭は、モミジ本体がカミキリムシの度重なる食害により枯れてしまいました。
始めのうちはカミキリムシが樹皮を食害しているのは知っていましたが、幼虫が幹の中に大きな食害痕を作り木が枯れるというのは想像できませんでした。
それ以外のランは枯れるに至ったものはありません。
教訓としては、着生させる樹種の選択とともに、ランの品種や着ける位置の条件が大切だと思いました。
モミジに関しては、枝ぶり等を見るために庭木の産地の畑まで行って、良い大きさのモミジを購入してきただけに非常に残念でした。
着いていた薄ピンク色花風蘭は、モミジの葉の陰で遮光できていたのが出来なくなったため、枯木に着いたままにしておくことも出来ず、モミジの撤去と共に取り外しました。
棒カシに着けた朝日殿です。
棒カシにも着生しますが、棒カシの胴吹き芽の多さと生長の速さに閉口します。
花が咲きそうになる前に覆っているカシの葉を切除するのですが、全く見えなくなっているランを掘り出すという感じです。
年に2,3回は思い切って切り過ぎというくらいに切除しますが、2,3箇月で元の状態に戻ります。
そのように時々枝葉に覆われるのですが、着けた位置が樹木の最上部に近く、陽の当たり過ぎで御城覆輪同様に草体が小さくなりました。
淀ノ海と青玉竜の花が満開になっています。
棒カシは春〜夏には切っても切っても芽吹くため、2箇月もすると密集した葉でランが見えなくなります。
この程度の木の大きさでは周囲から入る間接光がランに当たり、問題はないようですが、いつも思い切って剪定するため、剪定したばかりはかなりの直射日光が当たります。
この場所で9年間も過ごすと、ある程度の強い採光にも順応して葉焼けの徴候は見られません。
シデコブシと違って常緑樹であり、強い採光に弱い富貴蘭青物は、常緑樹に着けるのが適していると思います。
度々登場の柿の木着け風蘭です。
樹木に着けてしまえば栽培しているなどと言えるものではなく、水やり(夏はたまにやります。)・消毒・施肥も行なわず、花が咲いている時に見るくらいで放置されています。
着けてから20年くらいは経ちますが、今まで病虫害の発生もなく生育し、着けた当時の1.5倍くらいにはなっていると思います。
屋外にある風蘭・富貴蘭は、夕方〜夜にかけて発する芳香に引きつけられた昆虫により受粉してしまうため、花の終わりはやや早く、その後は種子さやだらけになります。
種子さやも取らずにおくことがほとんどで、翌年には種子が飛散しますが大量の種子を散らす割りには、実生苗の1本も生えることがありません。
株の大きさの割に根の数はさほどではなく、今年伸びた白い根は1条に1本程度かと思います。
白い根は次第に黒ずみ、4,5年でスポンジ状のベラメン(根被)も水分を失いしわ枯れてしまいますが、針金状となった根でも引張強度があり、草体が落下するのを防ぐ役目は引き続き担っています。
柿の木着けのセッコク交配種です。
30年以上前に万里紅×長生蘭を交配したものですが、万里紅自体が長生蘭に比較して大きく、販売品はセッコク交配種としています。
既にほとんど販売してしまいましたが、ヘゴに着けずに残っていた株を2,3年前に柿の木へ着けました。
冬越しがどうかと思いましたが、何十年も無加温栽培したせいか低温への抵抗力もついているようで、元気に生長しています。
今年は4月頃満開になりましたが、7月にまた咲いたので撮影しました。
柿の木が大きくなりすぎ、たまに行う消毒や防鳥ネット掛けが大変なため、今年は枝・幹を切り詰めました。
高さで約1mくらい低くしたためにかなり太い幹も切りましたが、セッコク交配種はかろうじて残すことができました。
そのせいでランには直射日光がもろに当たる状況ですが、セッコクは強光線に強いので、新しいバルブは太く短くなると思います。
風蘭の花には甘い蜜を求めて多くの昆虫が群がったようで、受粉した花がいち早く黄変し子房が膨らんできています。
実を多く結ばせられるということも、風蘭に樹勢があるためと思います。
庭木着けは自生に近い栽培方法ですが、ヘゴや流木着けと異なる点は、根が株元から着生樹を捉えて伸長することです。
庭木とは言え自然環境の中では厳しい状況となることもあり、ランとしてもそれを察知してしっかりと樹皮を捉えるのではないかと思います。
栽培場所の温室フレームの中では、強風もなければかん水も定期的にあり、ランとしては恵まれた環境です。
自宅の北側裏に植えたカボスです。
カボスは、レモンやユズなどの香酸柑橘類の一種ということです。
大分県のお客様に、焼酎に入れるといいと言われていただいたカボスでしたが、確かに焼酎との相性が良く、とても美味しかったので早速苗木を購入して植えました。
植えて2年目には10個くらいの果実が採れて大喜びしましたが、昨年の早春にマシン油乳剤を掛けたところ、薬害により全ての枝葉が枯れてしまいました。
幹を切らずにおいたところ、今年になって株元から2本の芽が吹いてきました。
株元ははっきり分かりませんが接ぎ木のようで、台木の芽かカボスの芽か判然としません。
やむを得ず、生長して実がなるまで栽培することにしました。
夏みかんでも成ったら後悔しきれないところです。
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