はままつフラワーパークの園内に生育している樹木に着けさせていただいたフウランです。
フウランの自生している姿は、当地(静岡県浜松市)周辺を探索しても近年見かけることはできなくなりました。 2023.9.16 はままつフラワーパーク内樹木着けフウランの活着状況 根は誘引することもなく樹皮に貼り付いており、栽培しているヘゴ着け等と違い、空中へ出ている根は1本もありません。 上写真のフウランの近接撮影写真です。 上写真の近接撮影写真です。 2021.8.15 はままつフラワーパーク内樹木着けフウラン 同じ木の一部分です。 蚊刺され対策(かゆみを取るには石鹸を) (再掲)花咲Jの花だより2020年5月分(フウランを着けて1年後の状況です。) アイビーのようなツタとアケビのツルがフウランを覆っていたため、横へ避けてもらいました。 同じく別の位置にあるモミジに着けた株ですが、コケに覆われないか気になるところです。 シイの木に着けたフウラン株3塊です。 ハンノキの下株は株元の根と樹皮の隙間に虫の巣か食べかすと思われる顆粒状のごみが溜まっていました。
植生が守られている神社の高木に着いているフウラン・セッコクや住宅敷地内の古い庭木に着けられたフウランは、たまに見かけることがあります。
日本のどこかにまだ生き残っているかもしれない自生フウランですが、かつて自分の住んでいる地域に自生していたフウランは、どのような樹種のどのような位置に着くのか、確たる想像が及びません。
通気通風を好むから高い位置に着くのか、周囲の環境条件としてはどのような地形を好むのか、自生地が失われた今は分かりません。
樹種についても、多様な樹皮があり、そこで発芽する条件が違いますから、ある程度限定されるのではないかと思います。
今まで花咲Jが人工的に各種の樹種に着ける試みをした結果は、適さないと思った樹種にも何とか着くことがありました。
一昨年から試みに、水苔植えのフウランの水苔を全て除去した状態で、他の水苔植えと同様に水やり管理していますが、1年以上経過しても枯れることはなく生育しています。
根が水分保持力ゼロのプラスチック等に張り付いても生育していることから、多少の水分を得られると考えられる樹木表面に張り付かなければ生育できないということは、一概には言えないのかも知れません。
栽培環境と違って自然環境の中は炎天下に風が吹きぬけて1箇月間近く降雨がないこともあります。
降雨で濡れると思われる樹木の幹も、その位置によっては少々の雨では濡れない場所もあり、広葉樹の茂った葉の下では、短時間の降雨があっても幹まで濡れないこともあります。
それでも容易に枯れない術を身に着けている着生ランのフウランは、興味を惹かれる存在です。
日本に古来から自生していて、現在はほぼ見ることができなくなった着生ランとして面白い形態を持つフウランの、樹木に着生して生育している本来の姿を多くの方に見てもらえれば幸いと思い、当地にある「はままつフラワーパーク」にお願いをして、フラワーパーク内の樹木にフウランを着けさせていただきました。
多くの株は直径30cmを超す大木に着けましたが、いずれも近くで見やすいように概ね大人の目の高さに着けました。
フウランを着けてから4年が経過し、活着した状況
2023.9.16 はままつフラワーパーク内樹木着けフウランの活着状況をご覧ください。
2019年5月に着けて2年が経過し、ほぼ活着した様子
下段 2021.8.15 はままつフラワーパーク内樹木着けフウランをご覧ください。
また、フウランを着けた1年後の状況
下段(花咲Jの花だより2020年5月分) 「2020.5.27 フウラン自生観察の再現を夢見て」を再掲いたしました。
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(写真撮影日 2023年7月2日)
静岡県浜松市中央区舘山寺町にあるはままつフラワーパーク内の樹木にフウランを着けさせていただき、2023年7月で4年2箇月が経過し、フウランが着生樹の樹木に活着しました。
2019年5月にはままつフラワーパークを運営する公益財団法人 浜松市花みどり振興財団 理事長 塚本こなみ様の心よいご承認を得られることが出来、園内にある樹木14本に40箇所のフウラン株を着けさせていただきました。
その後、毎年フラワーパークを訪れて補整、消毒、清掃、針金外し等の作業をしました。
当地方はかつて風蘭の自生地圏内でしたが、近代にあっては自生の風蘭を見ることは不可能になっております。
全国的にも自生風蘭は絶滅に近く、当園で交配実生した風蘭をフラワーパーク内の樹木に着生させ、自然実生に近い景観で入園者の方々に見ていただけるようになりました。
これまでフラワーパークに何度も伺わせていただき、浜松市花みどり振興財団の田中技監様、服部様には多大なご配慮を賜り、重ねて厚くお礼申し上げます。
下図は、はままつフラワーパーク内の案内図とフウランが着生した樹木の位置の概略図です。(フウラン株数は一塊りを1株としています。)
フラワーパーク内噴水池西側の陸橋たもとにあるモミジの大木に着けたフウラン3塊(以下1塊を1株と言います。)です。
通路に面しており、すぐ目に留まる位置にあります。
東面に着けた株が撮影日の7月2日現在五分咲きでしたが、他の2株はつぼみも小さい状態でした。
2年ほど前から株の塊の根元部分にアリが巣を作り、砂のようなものを使って固めたアリの通路で株元が埋まるような状態でした。
アリの通路をピンセットで崩して除去するのですが、完全に取り切るのは困難でした。
満開までには1週間ほど早かったと思いますが、同じ樹木でも着けた位置により開花に差があります。
当園ガラスフレーム内のフウランは既に咲き終わる状態ですが、屋外の樹木に着けたフウランは当地方で7月に入ると咲き始めて中旬ごろまで咲いていると思います。
モミジの下方に着けたフウラン株です。
花芽のつぼみはまだ小さく、開花まで2週間近くかかりそうです。
根は株の周囲に縦横に伸びて貼り付いています。
大温室クリスタルパレス南西の通路脇にあるシダレエンジュに着いたフウラン2株です。
花茎1本が開花を始めたところです。
多くの花芽が付いており、花の蜜と夕方から発する芳香に誘われて昆虫も集まってくるかと思います。
栽培品は定期的に水やりするため、自然界と違って水分が多過ぎるのかも知れません。
先日(この稿を書いている日に対して)は、7月13日〜8月1日まで19日間降雨(気象庁・過去の降水量データによる。)がなく、フラワーパークへ水やりに行こうかどうか心配しました。(着けた1年目は夏に2週間ほどの無降雨で1,2回水やりに行ったのみで、結果は今回も時間が取れずに行けませんでした。)
自然界では冬以外にも3週間降雨がないことは度々あると思います。
水やりに関しては栽培品と決定的に違う条件です。
花みどり館北側の芝生空地内に植えてあるカエデに着いたフウラン3株です。
カエデの葉に似ているのでカエデとしましたが、幹に樹種の表示がないため正確ではありません。
一抱え以上ある大木で、幹にはノキシノブが沢山着いています。
着けさせていただいた樹木は落葉樹が多く、落葉後の日光の差し加減も考慮しましたが、大木では幹の北側に着ければ直射日光を遮ることができます。
写真右側の株が北側になります。
この株は薄ピンク色花フウランと思いますが、その場合はフウラン株より2週間ほど開花が遅くなります。
根は樹皮の凹凸に沿い、しっかりと貼り付いています。
根が樹皮を離れて空中へ伸びないのには何か理由があると思われます。
長い時間降雨が続くこともありますから、水分の関係ではなく、風もあったりなかったりしますし(その間も根先は伸び続けます。)、根先自体が離れないように状況判断しているような気もします。
色々推測はできますが、正解は分からないというところです。
この株はつぼみがほころびそうな状況です。
着けた当時は少々間延びした葉もありましたが、4年間の厳しい環境(ガラスフレーム内の水やり・温度・湿度・通風・遮光等との相違)に適合し、それ相応の長さに整ったようです。
フウラン・富貴蘭は1年間で2,3枚の新葉を出しますが、新葉は4,5年間茎に付いています。
1茎に8枚の葉があれば概ね4年間分の葉となり、4年間で全ての葉が更新されたことになります。
カエデと思われる木の隣にあるクス(こちらも樹種の表示がないため定かではありません。)に着いたフウラン4株です。
常緑樹と思われたため幹の南面にも着けてあります。
ちらほらと咲いていますが、つぼみはまだ堅い状況です。
北側面の状況です。
やや日当たりが少ないせいか、花芽も少な目のようです。
着生樹の最下部にある枝でも地上よりかなり高く、間接光は多く入る状態です。
小株は花芽の生育が遅いようです。
既に活着していますが、根張りは少ない状況です。
小株でも生育の良いものは多数の花芽を付けています。
こういう株は根張りも良いです。
根張りは一つの指標と言えますが、根が良ければ葉や花にも好影響が及びます。
根がどこまで伸びて、どこで止まるか、ラン個々の判断ですが、自由に伸びた根は小さなランの株に備わった力強さを感じさせます。
フラワーパーク西端の別入口、浜名湖ゲート入場口付近にある水鳥の池休憩所脇に植えられたムクの木に着けたフウラン4株のうちの2株です。
少々暗めな場所のせいか、ムクの木との相性のせいか分かりませんが、生育は良いとは言えません。
最初に固定した針金を外すのも遅かった記憶があります。
大株であっても貼り付いている根は少なく、長さも短めです。
樹皮には縦割れ模様が入っており、貼り付きやすそうに思えます。
樹皮の性質も樹種により様々で、外見も異なれば質も違います。
中には樹皮から匂いを発するものもあり、当然ランにとっても好き嫌いがあることと思います。
ランの大株はそれ自体でランに体力があり、障害が生じても一度に急に生長を損なうということもありません。
また、植物には不思議な能力があり、木や草花の中には自らの周囲に他の植物を忌避する物質を出したり、害虫を避ける匂いや物質を出すものがあるということです。
同じく別の位置のフウランです。
株と株間の隙間が多く見られ、最初はもう少し多くの株が着いていたかもしれません。
花芽も見えますが、株が小さくなったような感じで、かろうじて生育しているようにも見えます。
水鳥の池東側のテラス池東側にあるモミジに着けたフウラン3株のうちの1株です。
株と株間の隙間があり、数本は枯れたと思われます。
同じくもう1株で、本数少なく小株です。
葉は少し黄色味があり、モミジの葉の茂り具合から、採光が多いと思われます。
採光をうまく採れば花付きも良く、葉も徒長せずにまとまりますが、自然環境の中では難しく、樹種や枝ぶり等あらゆる条件が作用してフウランの生長を左右します。
採光加減は長年ラン栽培をしてきましたが、その品種に最適の採光加減があり、栽培するうえで最も難しいと思います。
フウランの園芸品種である富貴蘭の採光加減は、品種によってかなり異なります。
上写真とほぼ同じ位置にある別のモミジに着けたフウラン3株のうちの1株です。
モミジの葉は薄く切れ込み多く、葉の茂った重なり具合も疎らのため採光は多めになるような気がします。
下から見上げた写真でもモミジの葉の茂り具合が分かります。
根の張り具合は他の樹種に比較して良く、本数は少ないものの長く伸びた根が見られます。
樹皮の凹凸がほとんどないため、まっすぐに伸びる根が多いです。
枝分かれした部分の下方に着いていますが、幹の傾斜しているやや裏側に着けるとゴミが溜まりにくいです。
ゴミは着生樹の落ち葉や葉柄、樹皮表面を流下してきた老化した樹皮片等ですが、葉先が全て下方を向いていればゴミも溜まりにくいと言えます。
上写真とほぼ同じ場所にある更に別のモミジに着けたフウラン3株のうちの1株です。
大木のモミジの葉は広く展開すると周囲の葉が低く垂れ込んで幹も見えにくく、小さなフウラン株は探さなければ見つけにくい状態です。
上写真の近接撮影写真です。
フウランがしっかり活着した状況です。
今年伸びた新根は乳白色で伸びているのが分かります。
フウランの葉は、着けた当初は株により長短様々でしたが、自然環境の中に4年以上置かれて、どの株もほぼ同じような長さに変わりました。
別の位置のモミジに着けたフウランです。
着生樹の大きさや枝ぶりは様々で、フウランの育ち具合も差があります。
採光が多過ぎる状態のものは、生育が概ね良くなく、写真のモミジは大木で葉が茂っているため適度な遮光だと思います。
上写真の近接撮影写真です。
葉は緑色が濃く、花芽も多く付けています。
落葉樹のモミジは葉が小さいため、枝分かれしている位置に着けた株にはゴミが溜まりやすくなります。
こういう位置はランを着けやすく、ランもこういう位置を好むだろうと思いましたが、大自然の中ではどうだったのでしょう。
ランの種子は拡大鏡を使わなくては見えない大きさで、落ち葉やゴミが溜まりやすい枝分かれ部分で発芽に至る確率は低いのかも知れません。
別の場所にあるモミジに着けたフウランです。
この写真は、写真を撮っていて偶然に巡り合えたショットです。
一見してフウランの株に枯れた小枝が引っ掛かっているように見えました。
ところがよく見ると、木の枝に擬態している昆虫・ナナフシが株を抱えるように付いていました。
調べてみると細長い体に細長い脚で羽(翅)はなく、草食の昆虫ということでした。
草食と言っても食べるのは木の葉とありますので、フウランの花に惹かれたのか、ここで一休みしていたのでしょうか。
はままつフラワーパークは隣接する浜松市動物園と共通券で入園することが出来ます。
フラワーパーク北東部にある浜松市動物園への共通門に至る通路脇に生えているブナに着けたフウラン3株のうち1株です。
ブナは樹液を出すことが多く、毎年フウランの株元や根に樹液のような堆積物が溜まり、清掃をよくしました。
個々の樹種にはそれぞれに特徴があり、そういう知識が全くない中でフウランの株を着けました。
実際には樹皮を見て、凹凸模様や風合いで直感的に決めた次第です。
フウランが自然の中にあって発芽するには、ラン菌の存在が必要ということですが、そのラン菌自体も取り付く樹種を選ぶのかもしれません。
フウランの種子一さやに十万粒入っていると言われる細かな粉末状種子が、風に乗ってあらゆる樹種の木に到達してラン菌と巡り合い、適度な水分を得て発芽に至ると思います。
発芽に至ったとしても、その場所の季節による遮光度合いの変化状況や環境条件により、親まで育って花を咲かせる株(発芽から10年近くかかります。)は、種子数十万若しくは数百万粒に一つくらいではないでしょうか。
ブナの木の別位置にあるフウラン株です。
この株の株元や根にも、昆虫が木をかじった粉末と樹液が混じったような堆積物が多量に付いていました。
原生に近い樹木にフウランを着け、自然環境の中で自生させたいという目的でしたが、この木の場合は人間による定期的な清掃が欠かせないように思います。
動物園への共通門東側にある花しょうぶ園南側に生えているモクレンに着けたフウラン2株です。
モクレンの葉は大きくて暗い日影を作りますが、木が大きくなると樹冠部が上がり、着けた位置に陽が差し込んで木漏れ日の明るい日影になります。
新葉の展開が早く、あまり陽が当たらなかったのか花芽は少な目です。
大きな葉が密に茂ると、少々の降雨があっても幹に雨が流れて来ない状態になります。
フウランを棚で栽培していると、長く伸びて垂れ下がった根が下に置いてある観葉植物等の鉢に達することがあります。
鉢内の用土の中へ根が伸びますが、それを引き抜くと根先が2,3本に枝分かれしていることがよくあります。
フウランの根も時々枝分かれしますが、手指状に密に枝分かれするのは、適度な水分があったためと思われます。
当園のフウラン株で棚から最大に伸びた根は120cmありましたが、水やりが少ない方が根は伸びます。
根は水を求めて伸び、またランの根を包んでいるスポンジ状の部分(ベラーメン)は、水を吸水しやすく蒸散を抑え蓄えておきやすい仕組みになっているようです。
このため着生樹の幹に雨が流れて来なくても空中の湿気から水を吸収しています。
花しょうぶ園南側にあるハンノキに着けたフウラン2株です。
ハンノキはフウラン株を着けた2年後くらいに伐採され、フウランが着いていたため下部の幹だけが残されました。
年中直射日光にさらされていますが、フウラン株は何とか生き延びています。
下方には背の高いクマザサが繁茂し、下方のフウラン株はクマザサやつる植物に埋もれる状況です。
フウランの葉は一段と小さくなることによって身を守っている様子です。
フウランに限らず植物には環境適応能力が備わっており、長い時間をかけることによりその環境に適応していきます。
例えば、当園にあるミニカトレアの一つは、苗を購入して以来40年間かけて冬季弱い暖房下から無加温になり、自宅にあるガラスフレーム内では1,2年前にマイナス5℃以下の低温に遭いましたが枯れず、今年は花を2回咲かせました。
加温栽培のランは低温に対する耐性が低いため氷点下は禁物です。
このフウランがいつまで持つか分かりませんが、健闘を祈りたいところです。
花しょうぶ園南東側に生えているシイに着けたフウラン3株のうちの2株です。
シイは常緑樹で葉は肉厚く密に茂ります。
樹皮は粗い凹凸があり、フウランが好むだろうと思って着けましたが、良かったかどうかは分かりません。
このシイは葉が密に茂っており、少々の降雨では幹が濡れそうにありません。
幸い樹高が高いため採光には間接光が多く届くと思います。
幹に生えた苔の状況からフウラン株に対しても湿度は保たれていると思います。
上写真の近接撮影写真です。
この株は着けた時から葉が大きい株でしたが、紺性(緑色)の強さは変わっていません。
根が苔の下を通って伸びたというよりも、根が貼り付いた後で苔が繁殖した状態になっています。
年間を通じて採光が少ない感じで、花芽は目立つほど伸びていません。
採光が少ないせいもあり、葉は紺性強く濃色です。
シイの斜めに伸びた幹の裏側に着けたフウランです。
樹皮は粗く大きく割れており、樹冠の葉の茂り具合から、少々の降雨でこの位置まで幹が濡れることはないと思います。
水分は主に空中の水蒸気から供給しているのかも知れませんが、外見から水分不足は感じられません。
色々な樹種の様々な位置へ着けたフウランですが、原生のフウランがどの樹種のどの位置を好むのか多少のヒントを得られた感じです。
フラワーパーク内の子ども広場中央部にあるツブラジイに着けたフウラン4株です。
神社仏閣の高木に着いたフウランは長い枝をびっしりと覆うように繁茂しているのを見たことがあります。
人間が着けたにしては高い位置にあり、そこにあって100年単位の時が経過していると思われます。
ツブラジイのフウランの今後はどうなるのか分かりませんが、ラン単茎種の茎先端内部にある生長点(細胞分裂が活発な部分)は、永遠に不老不死と言えますので、アクシデントがない限りこの木と共に存在していると思いますし、そうなることを願います。
自生のフウランを見たことがあるという人がほとんどいなくなった現代では、写真・観察等の資料もなく、原生の復元は困難です。
今まで各種の樹種にフウランを着生させましたが、やはりこの樹種に自生することはないだろうと思える木も多々あります。
その意味でフウランの成木を着生させたのではミスマッチもあり得ますが、原生への想像の参考になれば幸いです。
このツブラジイの葉は、茂り具合もさほど密ではなく、少しの降雨でも幹に水が流れそうな感じです。
そのせいか根張りの具合も良いようです。
葉の茂り具合は採光加減に大きく影響し、木漏れ日のちらちら当たる状態は、フウランにとって最適と思います。
全ての植物がそうだとは思いますが、フウラン・富貴蘭の栽培において遮光加減は最も重要な条件だと感じています。
葉の茂り具合と葉の光の透過率は複雑に関係して、遮光加減を左右します。
着生ランは寄生植物と異なり、着生樹の樹木から栄養分を吸収することはありません。
大きな樹木の幹や枝の一部分を住処として着生樹に張り付き、たまに降る僅かな雨水だけで生長をします。
フウランに限らず着生ランに備わっている生態は、植物の面白い多様性を見せてくれます。
フウランの清楚な花は日本人の感性に相性良く調和します。
古来から野山にある草花が基となって、そこに住む人の感性の一部を作ってきたと言えるかも知れません。
良い香りと花の姿は自然が生んだ貴重な存在であり、それを絶やさずに守っていくことが大切です。
当宅の敷地に植えたカキに着生させたフウランが、今年8個(多い年は30個程度)の種子を実らせましたが、ほとんど毎年、種が熟して種子を放出するまでそのままにしています。
1さや10万粒として100万粒ほどの種子が風に舞って、毎年周囲に飛び散っているのですが、1本の実生苗も見つかりません。
おそらく全国で見ても、原生のフウランの再現は不可能ですが、それに近い状態でフウランが活着してくれました。
ぜひ風光明媚な浜名湖の湖岸にあるはままつフラワーパークを訪れていただき、隣にある舘山寺温泉と共に楽しんでいただきたいと思います。
その節に活着したフウランを見ていただければ幸いです。
はままつフラワーパーク内の樹木に着生したフウランの写真をご紹介いたしました。
今までの当ホームページに掲載した文章内容と重複している部分もありますが、初めて本稿をご覧いただいた方のために、あえて記載させていただきました。
今年を最後に、管理作業を行なうために伺うことは終了としましたが、花の咲き具合等を見るために今後もはままつフラワーパークを訪れたいと思います。
原生のフウランは着生樹に張り付き、発芽する時のラン菌や受精のための昆虫を除いて、他の植物と同様にメンテナンスフリーで何の手助けも借りず、天から降る雨水と風だけを頼りに生育する植物です。
私と同郷・同年代で、尊敬するはままつフラワーパーク理事長 塚本こなみ様のご紹介をさせていただきます。
1949年 静岡県磐田市生まれ、現在浜松市在住
1992年 女性初の樹木医資格取得
1996年に樹齢130年、無理だと言われていた直径1メートルの大藤4本を20q離れたあしかがフラワーパークに移植成功
1999年 あしかがフラワーパーク 園長に就任。就任後、経営難の同パークを僅か1年間で黒字化を実現。その後、日本一の来園者(160万人)とする。
2013年 はままつフラワーパーク 理事長に就任。同パークでは、理事長就任前まで30万人に満たなかった来場者が2年目で77万人に急増。
徹底したお客目線で経営改革を行い、リピーターを続々と生み出す「感動分岐点経営」という独自の経営手腕が注目される。
春は「日本一美しい桜とチューリップの庭園」と銘打って、園内にある1,300本の桜と60万球のチューリップを植え来場者を魅了する。
他にもフジ、バラ、ハナショウブなど花壇を彩る草花が四季折々に咲き誇り、憩いの空間を演出します。また、噴水ショーや大温室、園内を走る「フラワートレイン」も人気です。
身近な自然の中で自分のお気に入りの木「マイ・ツリー」を探して毎日話しかけるといつかそれに応えてくれると言う。
心も体も、美しい自然の中で開放され癒されていくように現代人の病も園芸で癒されるものがある。
樹を知り、樹の声を聴く。樹の気持ちになって考え、寄り添うと自ずと答えは見つかると言う。樹木も人間も同じいきものだと話されています。
NHKプロフェッショナル仕事の流儀等、マスメディアにも度々登場しておられます。
私は園内で開催された理事長自ら講師の園芸教室に参加させていただいた程度ですが、穏やかな笑顔に隠された不屈の精神と知識・知見に基づいた観察眼に敬意を表します。
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はままつフラワーパーク園内の樹木に着けさせていただいてから、2年経過した状況を写真撮影しましたが、自宅から少し距離があり、作業日程等から中々出掛けられなくて花の満開時を過ぎてしまいました。
自宅の柿の木に着けてあるフウランの咲き具合を毎日見て、もう行かなければ終わってしまうと焦っていましたが、何とか残り花を撮影してきました。
フラワーパーク内噴水池の南西にあるモミジの大木に着けた株ですが、花はほとんど終わり、結実した種子が多数付いていました。
フラワーパーク内には開園前から生育していた樹木が多く残っており、自然な植生が保たれています。
昆虫も多く生息しているために、フウランのつぼみが出す蜜や、虫媒花フウランの花の香りに誘われて結実は容易です。
フウランを縛り付けていた針金は除去してあり、水やりは1年以上の間、行っていないので既に活着している状況です。
フウランはかなりの大株を着けたつもりでも、幹の太さから見ると小さな塊です。
モミジが植わっている一段下に通路があるため、フウランの位置は地面からさほど高くなく、そのせいか毎年アリが写真上方のフウラン株の根元部分に巣を作ります。
外見からは分からないのですが、葉を分けて覗くと根元は蟻塚の要塞となっています。
枯葉やごみを取り除き、バケツの水を何杯も勢いよく掛けて洗浄しました。
大温室南西にあるシダレエンジュに着いたフウランです。
こちらは満開を少し過ぎた咲き具合です。
自然環境の中、多くの昆虫が花に引き寄せられると思われ、開花したばかりの花も受粉が成功して柱頭や子房が膨らみ始め、受粉とほぼ同時に花弁は黄色味を帯びてきます。
受粉したとみられる花も多くあります。
テラス池とカキツバタの池をつなぐ水路沿いに植えられている園芸品種のモミジ並木に着けたフウランです。
水路沿いのモミジの枝分かれ部分に着けたフウランです。
概ね1本の木に2,3塊を着けてあります。
枝分かれ部分は着けやすいと思ったのですが、針金で樹皮に密着させるのは容易ではありませんでした。
枝分かれ部分にごみが溜まりやすいことや、モミジの手入れ時の足場等、危惧する面もあります。
水路沿いのモミジは合計4本のモミジに着けました。
モミジの樹皮とフウランの相性が良いのか、根は樹皮の上を長く伸びて着いています。
自宅にあるフウランを着けたモミジは、比較にならない細幹(幹の直径3〜4cm)ですが、同じように根が良く張り付いています。
フラワーパークの北側には浜松市動物園がありますが、フラワーパーク内北東にある動物園との共通門出入口通路沿いのブナに着けたフウランです。
周囲にも木が茂っていて採光が弱いためか、花は満開の状態でした。
ブナは昆虫の食害に遭って樹液を出しており、影響がないか気になりました。
同じブナの木の下方に着けたフウランです。
昆虫による被害なのか、樹勢は今一つというところです。
幹の洞(うろ)になった部分へ着けたのが良くなかったようです。
樹皮が剥がれて木の中が腐って洞になると、動物や昆虫が巣などを作ることがあります。
水苔植えでも水苔が腐朽すると、フウランの根は苔の中には入っていきません。
白藤棚の横にある池沿いに生育しているモクレンと思われる木に着けたフウランです。
こども広場の中心付近にあるツブラジイに着けたフウランです。
常緑樹で葉が茂っているため、幹が降雨により濡れる機会は少ないと思います。
根張りは少ないながら活着している状況です。
こどもさんの手が届く位置にあり、葉が取られたりしないかと思いましたが、無駄な心配でした。
フラワートレイン降り場の横にあるカエデやクスの大木に着けたフウランです。
樹皮にはコケやシダ植物も着いていて、着生植物が好みそうな樹皮です。
ノキシノブが繁茂した横に着けましたが、将来は樹勢旺盛なノキシノブに侵略されるかも知れません。
風蘭の水苔鉢植えの中にノキシノブが度々自然実生(胞子発芽)しますが、どちらかが枯れることはなく、かなり大きくなっても共存しています。
水分は取り合いになり、水が切れるとノキシノブは葉を丸めるようにして枯れた状態になり、水を得ると再生します。
乾燥を好むフウランは、ノキシノブの葉で採光不足にならない限り共存しています。
同じ木の一部分です。
薄ピンク色フウランは、普通のフウランに比較してやや遅い開花となりますが、まだつぼみの状態です。
葉が細くて頼りないのですが、根は太くて発根量も多く着生しやすいフウランです。
同じ場所にあるクスと思われる木に着けたフウランです。
柿の木の樹肌と似ていて着生しやすいと思われます。
適度に荒れた樹皮は長い目で見れば次々に荒れた表面が剥離していくのですが、フウランの新根も次々と樹皮に貼り付いていくので落ちることはありません。
樹木にとってフウランの着生はメリットもないと思いますが、フウランにとってはなくてはならない存在です。
蛇足ですが、花咲Jが夏になると悩まされている蚊刺され対策をご紹介いたします。
花咲J以外にも蚊刺され対策として気付いた方もおられるようですが、蚊に刺されたら固形石鹸を塗るだけの方法です。
以前にも花咲Jの花だよりでご紹介したと思いますが、まだ試されたことがないようでしたらぜひお試しください。
浴用石鹸ですので副作用や害になることは皆無で、特に皮膚の敏感な子どもさんが蚊に刺されたら塗ってあげてください。
とは言え、普通の石鹸を受け付けない肌の方には適しません。
浴用石鹸は色々なメーカーのものを試したわけではなく、家で昔から使っていた牛乳石鹸共進社製の青箱牛乳石鹸です。(メーカーから宣伝費等はいただいておりませんのでご安心を・・。正しくは石鹸3個をいただきました。)
花咲Jは100円ショップで購入した旅行用詰め替え容器に、薄くなった石鹸を切って入れて作業用カバンに常備しています。
かつて農作業で蚊に刺された後、汚れを落とすために石鹸洗いをしていて、洗っている時にかゆみがなくなる効果に気が付いて以来常用していますが、2020年6月に驚くべき体験をしました。
その日、自宅庭にある水栓をひねる際、その上に茂っていたモミジの葉に通称電気虫(イラガ)が繁殖しており、半そでだった上腕を数か所刺されてしまいました。
以前にも刺されたことがあり、その度に2日間くらい鋭い痛みが残りました。
今回もとっさに自宅にある虫刺され薬品をつけようと思ったのですが、ダメで元々と、水道のそばに置いてある青箱牛乳石鹸をさっと濡らし、石鹸ごと塗り付ける(水で洗い流しません。)とそのとたんに痛みがなくなりました。
その2,30分後にもう一度塗ると、その後も痛みは全く出ませんでした。
この体験をして、石鹸製造会社に虫刺され治療薬製品の開発について手紙を出しましたが、薬品を作る会社ではないとのことで、石鹸をいただいてあえなく却下されました。
電気虫はその名のとおり、少々の痛みやかゆみではありませんので、花咲Jの話を聞いて人体実験はやめてください。
また、他の害虫(ダニ等)による虫刺されに対しては全く未知ですし、刺された後、時間経過により体内深部に毒が及んだ場合は効果がないと思われます。
蚊刺されに対する使い方は、蚊に刺された後に、濡らした指先で石鹸を良く擦って塗り付けると、かゆみはすぐに治まり、その後1,2回ほど繰り返して塗ると、かゆみも起こさずに赤く腫れることもなく治癒します。
蚊の針の太さは、髪の毛が0.1mmに対して0.03mmだそうです。
蚊から人間の体内に注入されたかゆみを引き起こす成分は、石鹸で洗っただけでは中和(毒が酸性だと思います。)されませんので、皮膚に開いた極小の穴に擦り込む気持ちで塗ると良いです。
青箱牛乳石鹸は1個税込み定価88円ですので、虫刺され薬品より安価と思いますし、かゆみ止め効果はそれ以上だと思います。
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2020.5.27 フウラン自生観察の再現を夢見て
世界がコロナ禍に見舞われているさなか、これ以上の拡大がないうちに一刻も早いワクチンや治療薬の開発が待たれます。
医療水準の低い国へ感染が広がりつつある状況と、ワクチンの開発に関するニュースが錯綜して気の置けない日々が続いています。
ウィルス病は植物にも見られますが、研究が進まないためかランのウィルス病に対する特効薬はないようです。
他のランに比較するとフウランはウィルスが感染しにくいのか、感染しても病徴が現われにくいのか分かりませんが、ウィルス斑等の症状は見かけません。
ランのウィルスも種類の違いがあるため、フウランは侵されにくいのだろうと思います。
そのフウランもかつては人里近い山々に自生していたようですが、花咲Jは自生するフウランを野山で一度も見たことがありません。
神社仏閣や旧家の大木に着いているのを見たことはありますが、最初に人間が着けたものか定かではありません。
大木の高所に着いているものは自生だと思います。
自生フウランが見られなくなったのは、文明の進展による環境破壊と人口増加の影響が大であります。
それに加えて着生ランというユニークな生態と、端正な葉姿、可憐な品のある花に芳香まで備えれば、昔の人でさえ、手に取ってみたいという欲求が起きるのも当然のような気がします。
現代に至っては、自生のフウランはほとんど見かけられなくなっています。
江戸時代の富貴蘭及び古典園芸植物のブームこそ、平和な時代を象徴する産物であり、昔の人はフウランの選別品種でもある富貴蘭を求めて、どれだけ野山を巡ったことでしょうか。
そのおかげもあって現代の私たちを楽しませてくれています。
フウランを楽しむ中で、栽培の原点でもある自生地を見てみたいという夢も見続けてきました。
神社仏閣や旧家の大木に着いているフウランは、残念ながら近くで見ることが困難なことが多いと思います。
根の張っていく様子や、本来の生長ぶりを間近に見ることも一興と思います。
そんな思いもあって、地元にある自然木が多く残る「はままつフラワーパーク」内の樹木にフウランを着けさせてもらいました。
観光施設であるため、運営している浜松市の外郭団体、公益財団法人浜松市花みどり振興財団、理事長(並びに園長)の塚本こなみ様のご承諾を得て、昨年5月に園内の樹木14本にフウランを着けました。
2019年5月8、13日に着け、着けた後は晴天が続いた日に水やりに伺い、9月以降は割合適当な間隔で降雨があったため、8箇月ぶりとなる今年5月末に写真を撮影してきました。
太さ一抱えの大木(樹種不明)に着けたフウランです。
木に着けて丸1年後の状況で、去年貼り着いた根も見られます。
新根が伸び始めたところで、花芽はまだ小さくてあるかないか分からない状態です。
モミジの大木に着けたフウラン株3塊です。
他のモミジへも着けましたが、フウランの根張りが良いためモミジとの相性は良いと思います。
モミジ上部の葉は密に茂っていますが、葉の下の空間が広いため明るい日影となっており、フウランに適しているようです。
着いている位置は幹の北東側になりますが、西及び南側は木が茂っていて暗い日影になっています。
冬は寒風がまともに当たりますが、特に問題はないようです。
フウラン株の大きさからすると他のモミジに着けたものより根の量は少なく、今年出る新根に期待するところです。
フウラン株を縛っているビニール被覆針金と黒色ナイロン糸は、早ければ今年秋に取ることができるかも知れません。
ムクノキに着けたフウランです。
着ける時に樹肌を見て、表面の凹凸の粗さ等がフウランに向いているように思ったのですが、表皮が剥がれやすいようで余り向いていなかったようです。
フウラン株の根元の樹皮との間に樹皮の細かな破片が溜まり、そうなると新根は樹皮に張り付けなくなります。
モミジ園芸品種「野村」に着けた株です。
モミジの落葉後は直射日光も当たっていたと思いますが、今は新葉に覆われて柔らかな日差しが当たっています。
ヘゴ着けを作っても年数が経過すると、時により立ち葉性のコケが着くことがあります。
長年着いていたように感じられ、風情を醸し出しますが、繁殖しすぎるとランの根には良くないと思います。
特に写真の皮のような葉性のコケは水を遮断すると思われ、根に良くないと思います。
更に別の位置にある樹木で、こちらはモミジの枝張りがよく、日中でも薄暗い状態です。
採光が弱いとフウランの葉は緑色が濃くなります。
通年、弱い採光では葉が徒長して花付きが少なくなります。
モミジのような落葉樹では落葉後に日光が当たるため、ある程度の花は咲くと思いますが、花付きの減少が気になります。
上写真の株を横から写した写真で、フウランの根張りが良い状況です。
これからすると弱光線の方が根の伸長に良いと言えます。
当日は8箇月ぶりということもあって、株の隙間には落ち葉が溜まっていました。
多量に溜まると採光に影響もあり、また、新根が樹皮に着くのが妨げられます。
ブナに着けたフウランで、去年伸びた根が少ないながら、樹皮に貼り付いていました。
白っぽい樹皮とランの葉のコントラストが良く映えると思います。
上写真の反対側ですが、貼り付いた根は少ないながらも良く伸びています。
樹皮の荒れ具合はカキの木に似ていて、他の樹種より適していると思ったのですが、革質の葉が隙間なく密集して繁茂しているため、少々の降雨では幹が濡れない恐れがあります。
去年9月以降は、降雨があると自宅の屋外に置いた石臼へ溜まる水量で雨量を想像していました。
雨天があっても雨量が少なければ、幹に着けたランが濡れるに至らず、半月程度を目安に水やりに伺うつもりでいましたが、幸いそれまでの間にまとまった降雨があり、今年5月まで伺わずにきました。
シイに着けた株が一番の気がかりでしたが、枯れずに持ちこたえていて安心しました。
ハンノキに着けたフウラン株2塊で、上は問題ありませんが、下の株は低すぎたうえに終日直射日光が当たり、葉に採光が多いと出る紅斑が見られます。
樹木の根元にはクマザサが生い茂り、こういう場所では虫害も出やすくなります。
写真はごみを除去した後ですが、こうなるとランの根はごみの中へ入らず、根元が浮いた状態になります。
今回は修整する時間がなかったため、清掃のみとしました。
モクレンと思われる木に着けた株です。
できるだけ近くで見られるように、全ての株を大人の目の高さほどに着けました。
ズダジイに着けた株です。
4枚上の写真と同様に、葉が密に繁茂して水不足が心配でした。
写真の株のうち1本の茎が枯れていました。
8箇月ぶりの訪園だったため、枯れた茎が沢山あるかと思いましたが、枯れた茎は1,2本に留まっていました。
未だ完成とは言えませんが、フラワーパークでは理事長(園長)をはじめ、当方を担当してくださったはままつフラワーパーク職員の田中様、服部様にはご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
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